――さて、結成してからCDデビューするまで1年間ありましたけど、この当時の思い出は?
当時は高校生だったので、学校が終わったらすぐ舞台「PLAY×LIVE『1×0』」の稽古へという感じ。結構タイトなスケジュールでした。自分のことを考える暇もなく、常にオン状態。オフがなくて毎日無我夢中で過ごしていました。
――舞台「PLAY×LIVE『1×0』」やバラエティー番組「東京号泣教室~ROAD TO 2020~」(TOKYO MXほか)で学んだことが、その後の活動で生かされているなと感じたことは?
お芝居をやりたいと思っていたので「PLAY×LIVE『1×0』」は、舞台に出られるといううれしさがありました。
初めてちゃんと稽古をつけてもらって演技をしたんですけど本当に難しくて。すごく悔しい思いをしたことを覚えています。
「東京号泣教室」に関しては、今思うとできなかったことがいっぱいあったなって。あれから6年間、いろいろなお仕事をさせていただいたからこそ分かるんですけど、反省点はめちゃくちゃありますね。
初めてのテレビ収録だったということもあって、慣れていなかったので全然発言していませんでした。本当の授業みたいに、ただただ聞いているだけ(笑)。今の自分だったら全然違うことができるんだろうなって思います。
――TPDメンバーとの出会いは覚えていますか?
初めて会ってから仲良くなるまで割と早かったと思います。最初からみんながコミュニケーションを取れていたわけじゃないと思うんですけど、メンバー全員がまんべんなく仲良しで。
お休みの日にお台場に行って遊んだり、お仕事で集合する前にショッピングしたりしていました。
――当時は学校と仕事の両立が大変だから、メンバーとしかスケジュールが合わないですもんね。
学校の友達と遊ぶ時間は全然なかったです。メンバーとカフェに行って、その足で現場へという流れが多かったような気がします。
――メンバーとの関係性に変化は?
今は個人の仕事が多くなってきましたし、それぞれの交友関係で動くことが多くなったのかなと思っています。それでも、結構一緒に遊んだりしていますけどね(笑)。
――Twitterを見ていても仲の良さが伝わってきます。
昔より一緒にいる時間が減っているので、だからこそ久しぶりに会ってご飯を食べた時とかに近況報告をしたり、今やりたいことを話したり。ちゃんと人生についての話もするようになりました。
昔はお菓子だったりしたけど、今はホルモンを食べながら話したりしているので「あ、大人になったんだなぁ」って思います(笑)。
――また仕事の話に戻りますが、CDデビューが決まった時はどんな気持ちだった?
「あぁ、やっとかぁ」って思いました。デビューできるということがすごくうれしかったです。
――レッスン期間中に「いつデビューできるんだろう」という不安感は?
そういう不安はなかったと思います。結構濃密な毎日だったので、目の前のことを一生懸命やっていました。だから、CDデビューが決まったという話を聞いた時にミュージックビデオの撮影が楽しみだなと。
今までいろんな方たちのメーキングを見たりしていましたけど、自分が出る側になってMVを作れるんだと思ったらワクワクしました。
――MV撮影の思い出は?
「BRAND NEW STORY」の撮影はすごく大変でした。皆さんは、こんなに大変な思いをしながら作ったものをファンの方たちに楽しんでもらっていたんだなって。あらためて表現することの難しさを感じました。
――どこが一番難しかったですか?
ヒールで踊るということに慣れていないですし、体がしんどかったですね。本当に何十回も踊ったりするので、足が取れちゃうんじゃないかと思いました(笑)。
――クラシックバレエの経験は生かされましたか?
クラシックバレエの動きは全体的に柔らかく、きれいに見せようとするんですけど、J-POPのダンスは猫背の動きや形を崩しながら踊るのですごく大変でした。
――求められる動きが違うわけですね。
ちょっとメンズっぽい動きとかが難しいなって思いました。
――ファンの皆さんの前で歌う感覚は?
最初の頃は、お客さんが見えていなかったと思います。全然余裕がなくて。バレエはお客さんとアイコンタクトすることがないので。
でも、アイドルのステージはお客さんとのコミュニケーションやレス(視線を送る)があったりするじゃないですか。
最初は何も知らないので、ただ真っ暗だなという感覚。ステージに立つ回数が増えていくうちに少しずつお客さんの顔が見えるようになっていきました。
――お客さんのことが見えたり、見えなかったりということは今でも?
精神的なものなのか緊張からくるのか、今でもはっきり見える時と、あまりよく見えないなっていう時があるんですけど、やっぱりファンの皆さんと一緒に空間を作り上げるアイドルのステージってすてきだなと思います。
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