――TPDのメンバーが9人から6人体制になって、1年4カ月ほどたちましたね。
6人になったときは、一気に個人的な責任感が強まりました。本当に大丈夫なのかなって私たちも思ったし、ファンの皆さんも同じ思いだったような気がします。
ちょうど、新体制になるタイミングのライブでは「ただ人数が減っただけだね」という意見を聞いて、悔しい思いがありました。
でも、徐々に6人を受け入れてくれるファンの方が増えてきて、私たちも少しずつ自信がつきましたし、ようやくみんなのキャラクターとかもバランスが取れるようになったのかなって。
1人1人をちゃんと見てもらえるようになったことをうれしく思っています。
――そして、2019年のいさきさんの個人活動といえば舞台。「赤と黒 サムライ・魂」では時代劇に初挑戦しましたね。
お芝居は「PLAY×LIVE『1×0』」以来、6年ぶり。最初の頃はTPD以外のお仕事に1人で行くという怖さもありました。大御所の俳優さんたちがたくさんいらっしゃって、舞台の現場でのルールというか、礼儀やお芝居に対すること。
自分がそこでどんなふうにいればいいのかとか、たくさん学ばせていただきました。もう、感謝しかないです。
――先日名古屋公演を終えたばかりの音楽劇「トムとジェリー 夢よもう一度」。これから、東京と大阪での公演が控えています。
やっぱり、カンパニーによって本当に雰囲気が違うんだなって思いました。出演者の年齢や作品のカラーも変わってくるので、またそこでの発見もたくさんあります。
今回は、芸人さん、元アイドルの方、そして個性豊かな俳優の皆さん。稽古をしている時から和気あいあいとした楽しい空気感が生まれていました。
――「トムとジェリー」の注目ポイントは?
私のミカエルというネズミの役は原作にないキャラクター。他にも犬役や猫役があって、それぞれの動物たちのグループのカラーが個性的。
ネズミたちのグループ感も面白いので、ぜひ私のキャラクターにも注目していただきたいです。
――そういえば、いさきさんはネズミが苦手だったはずでは…?
ネズミは動物の中で一番嫌いです(笑)。でも、劇中で他の動物たちとの差を付けるためにネズミの動きを勉強しないとダメだなと思って動画を見ました。
――苦手なネズミの?
本当にめちゃめちゃ嫌だったんですけど、共演している元℃-uteの中島早貴ちゃんがトムとジェリーのような関係の猫とネズミの動画を見つけてくれたんです。これなら大丈夫だよって(笑)。
その動画を見ながらネズミの姿勢はこんな感じだねとか、小走りしている動きとかを研究しました。ネズミグループのみんなでいろいろ話し合ったネズミらしい表現も見てほしいです!
――少しはネズミに親近感が?
ちょっとだけ。でも、街とかで見掛けるネズミはやっぱり無理かも(笑)。
――これはメンバー全員に共通した質問なんですけど、今の自分とTPDに足りないもの、もしくは課題を挙げるとしたら?
まず、私自身の課題としてはもっと場数を踏むということ。メンバーそれぞれが個人活動の中で得たものをTPDに持ち帰った時、今まで以上に強い光を出せるようになるだろうねって、ずっと言ってたんですよ。
自分がいろんなことを経験すれば自然とグループ自体もレベルアップしていくと。きっと、見てくださっている方は見てくれているなって思うので、もっともっと自分の能力を上げていきたいです。
――TPDとしての課題は?
う~ん、メリハリですかね(笑)。仲良しの部分と、アーティストという部分をきっちり線引きするというか、もっとメリハリが付いたらカッコいいのかなって。
「この人たちすごい!」って憧れられるような存在になるのかなって思っています。
――その塩梅をどうするかっていうことですね。
ただワチャワチャしているだけではなく、決める時は決める。仕切るところはしっかりと仕切る。それができるようになったら、もっともっとプロらしくなれるような気がします。
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