2月22日(火)~27日(日)まで大阪・サンケイホールブリーゼで、3月5日(土)~27日(日)まで東京・ル テアトル銀座で上演される舞台「キャラメルボックス 2011 スプリングツアー『夏への扉』」の制作発表が2月8日、都内で行なわれ、出演者の畑中智行、西川浩幸、脚本・演出を担当する成井豊氏が登場した。
本舞台は、'56年にアメリカのSF作家・ロバート・A・ハインラインによって発表された同名小説を、劇団創立26周年になるキャラメルボックスによって初の舞台化が決定。大学で機械工学を学ぶダニエル(畑中)が親友と会社を設立し、ハイヤード・ガールと名づけたロボットを開発。しかし、婚約中の恋人と親友に会社とロボットを奪われ復讐(ふくしゅう)を誓うが、コールドスリープの冷凍場に送られてしまい、長い眠りから覚めると30年後の2000年になっていたという物語。
作品の魅力について、成井氏は「話すと長いんですよ~(笑)。原作を22歳で読んだんですけど、非常に感動しまして。翌年、キャラメルボックスを作った時に、役者たちに僕の世界観を分かってもらうために読ませるくらい好きだったんです。その時は、舞台化なんか全然考えていなかったんですけどね(笑)。1番好きなのは、“どん底”から始まる物語っていうところなんですよ!」と熱弁を振るう。
ダニエルを演じる畑中は、作品の公演が決まり改めて原作を読み返し「主人公の生き様が1番の魅力だと思います。僕は、引っ込み思案なところがありまして、“迷ったらやらない”っていう感じなんですが、ダニエルは“どん底”から覚悟を決めて強く前向きに物事に立ち向かっていくという姿勢に対して共感というより、あこがれを抱きました」と心境を告白。一方、西川は「こんなにでずっばりの主人公というのは、キャラメルボックス史上なかったと思うので、僕は、畑中君に比べるとちょっとしか出てこないので、ぜひ、支えていきたい。世界的に有名なSFで、日本でもファンが多くて、いろんな人にプレッシャーを掛けられていますが…。出演する短い間で、僕のやるべきことを表現したいし、それが、畑中君の役に立てばいいなと思います」先輩らしく温かいメッセージを送った。
なお、創立26年を迎えたキャラメルボックスは「夏への扉」「ヒア・カムズ・ザ・サン」など新作5本、「水平線の歩き方」の再演1本、演劇集団「柿喰う客」のメンバーを迎えたプロデュース公演「ナツヤスミ語辞典」の全7作品を上演する。
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