――森下さんのプライベートのお話をお聞かせいただけますか?
「オフの日は基本的には寝てます。引きこもりです。でも、たまに特別な日、舞台前とかリフレッシュしたいな、ってときは猫カフェに行きます。猫大好きなんです。動物はなんでも好きなんですけど、猫は特別好きで。実家でいっぱい・・10匹ぐらい? 田舎なので外で飼っていたんです。当時は気づかなかったんですけど、家を出て一人暮らしをはじめたときに『猫に触りたい!』と欲求が高まり、そんなときは猫カフェに行って癒しをいただています。そうすると、がんばれる。『猫チャージ』ですね。なんでもないときも月イチぐらいはいったりしますが。可愛いです」
「こういう(不規則な)仕事をしているので、可哀想で猫は飼えないのですが、家の近くに猫カフェがあって。それと九条先生も一時、猫カフェに行っていらっしゃった時期があったらしく、先生おすすめの猫カフェを教えていただきました。この稽古中に行けるかわかりませんが、そこも新規開拓で行きたいなと思ってます」
――森下さん、稽古のときも、和装でされてますね
「憐児(れんじ)は和装なので、これは普段の稽古場から着てないと、いざ本番で着たときに扱いが慣れないなと。眼帯も稽古からしています。眼帯をするとかなり視界がわるくなるので、殺陣とかとくに怖いので」
――7月公演では、憐児が舞台を降りて客席通路に来るといいにおいがするとお客さんから話題になってました
「原作の憐児は髪からバラの香りがするという設定なんです。原作に描かれているので、香りも近づけたいと思いまして、バラの香水を買いました。で、メイクさんに確認とってウイッグ(かつら)につけてみたんですよ。でもウイッグだけだと、自分も、他のキャストも香りに気付かなかったので、衣装さんの許可をいただいて衣装全身に香水をかけてみたんです」
――憐児になるために、こだわられているんですね
「こだわりは実はたくさんあります。まずは体づくり。筋肉質に描かれているので、そういうふうになるように。あと原作では、憐児は『阿部寛さんの声』と描かれているので、低いセクシーな声はどうやったら出るだろうと研究して。不安な部分はあったんですけどやってみました。和服の扱いに慣れることだったり、あとたばこも。普段吸わないので、どう吸ったらセクシーに吸えるのか、とか」
――全身のタトゥーシール、公演中は毎日つけて、はがす、そうですが、大変じゃないですか?
「役になりきるためには仕方ないですね。毎日、小屋入りが公演の3時間前、小屋入りしてから、1時間半~2時間かけてシールをはります。自分ではれるところは自分ではって、背中とかはお願いして。今回の舞台は、みんなが準備に大変だったりするので自分でやれるところは自分でやっています」
――我々が舞台を楽しんでいる裏ではそんな人知れぬ苦労があったんですね。9月公演も大変そうですが楽しみしています
「今回は、黒薔薇兄弟の話が軸となっていますので、気合いを入れて稽古にはいっています。前回の月彦と千両の闘いとは違った闘いを兄弟でどうやってみせるか。ご期待ください」
――ありがとうございます。ちなみに、猫カフェは次いつ行きますか?
「明日。いけたら行きます(笑)」
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