小野塚勇人、IT社長の役作りで「ちょっと頭が良くなった気に(笑)」<Interview>

2019/09/13 07:00 配信

映画 インタビュー

小野塚勇人


サプライズは苦手


――社長役ということで、どんな役づくりをしましたか?

年齢が上の、上場企業の社長。どうしたらいいのかって最初は悩んで、IT社長の講演を映像で見たり、自己啓発本を読んだりしました。自分の知識として、そういう人のしゃべり方や考え方、どういう姿勢で仕事に臨んでいるのかっていう感覚を知っておくだけでもいいかなぁと思って。ちょっと頭が良くなった気になりました(笑)。

――最近は起業家がテレビでコメンテーターをしたり、ベストセラー本を出版して、多方面で大活躍ですもんね。

ホリエモン(堀江貴文)さんなんかは、最初は「何これ?」と思われるような話題を起こすとか、そのはみ出し方が勉強になりましたね。SHOWROOMの前田(裕二)さんは、年も近いので「織田っぽい要素があるかなぁ」って。そういう人のしゃべり方、雰囲気を参考にして、自分なりに織田に近づけていった部分もあります。

――織田は真摯で一途で、普通の感覚を忘れない好感度抜群の社長さんです。自分と似ている部分はありましたか?

いやぁ、全然です(苦笑)。僕は欠点だらけですから。サプライズというのが、するのもされるのもすごく苦手で、夜景がきれいなレストランとかも知らないですし。おいしいと思えるものを一緒に食べて、おいしいと思ってもらえる方が好きで、それが小汚い料理屋でもいいんです。

僕はどちらかといえば、大衆的なお店や定食が好きなので、そういうところでも嫌な顔せず、一緒にいてくれる方がすてきだなって思ってしまいます。

記念日や誕生日は頑張ろうと思うんですけど、サプライズが苦手なので、そういう部分では織田とかけ離れていますね。

小野塚勇人


――織田は紫野に積極的にアプローチをしていきますよね。この部分はいかがでしょう?

昔は自分からガンガンいく方だったんですけど、今は一人でいる時間が好き。自分と相手のペースがうまくかみ合えばいいと思うんですけど、ちょっとでも「無理してんなぁ、自分」って思いだすと、相手に踏みこんでいきづらいかもしれないですね。

若いころはそれこそ見た目とか、「付き合いたい」だけの原動力でいけたんですけど、20代後半になるといけなくなっていました。

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