一方の映画「あん」(2015年公開)は、ドリアン助川の同名小説を河瀬直美監督が映画化した作品。希林さんにとっては、最後の主演作となった1本で、同年の日本アカデミー賞で優秀主演女優賞を受賞した。
劇中、希林さんは粒あん作りの腕を買われ、小さなどら焼き店で働く老婦人を好演。
永瀬正敏演じるどら焼き店の雇われ店長との心の交流、やがて老婦人がたどる過酷な人生を優しく見詰める作品として好評を博した。
同時に、孫でもある内田伽羅との共演も話題に。美しい日本の風景とともに、人間の心を描くことを得意とする河瀬監督の傑作の1つでもある。
永瀬と河瀬監督は「樹木希林さん特番―」で、「あん」にまつわる希林さんの思い出を紹介。
河瀬監督は撮影時の希林さんの素顔を、永瀬は希林さんの演技に「泣いてはいけないシーンで号泣してしまった」というとっておきのエピソードを語る。
縁あってどら焼き店「どら春」の雇われ店長として、単調な日々を過ごす千太郎(永瀬正敏)。店には中学生のワカナ(内田伽羅)という常連客が通っている。
ある日、「どら春」の求人募集の貼り紙を見て、働きたいという老婦人・徳江(樹木希林)がやって来た。徳江の作った粒あんが絶品だったことから、さっそく彼女を雇い入れると、たちまち評判となり店は大繁盛。
しかし、心ないうわさが、彼らの運命を大きく変えることになっていく…。
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