――主演を玉城さんが務めると聞いたときはいかがでしたか?
伊藤:脚本を書きながら参考に見ていた映画の中に、玉城さんが出演されているものが2作品あったのですが、その2作品であまりに雰囲気が違い、印象的な演技をする方だなと思っていました。その後、主演が玉城さんに決まったと連絡があり、すごく運命的だなと思いました。他の役者さんも今まで見てきた作品に出演されていた方が多く、私の作品ではどんな演技を見せてくれるのだろうとわくわくしました。
――監督としての伊藤さんはいかがでしたか?
玉城:こういうふうにお願いしますということを的確に言ってくださって、分かりやすく言葉で説明してくれていたのが印象的でした。本当に初めてとは思えないくらいの慣れ方で、他にも撮っているんじゃないかという感じでした(笑)。
それでも初日は少し緊張していたようでしたが、日を追うごとに経験値を増している姿を見て「私も初心を思い出して、真っすぐに挑まないとな」という思いになりました。
――撮影の雰囲気はいかがでしたか?
玉城:全体的によかったと思います。ゾンビが出てくる場面では逃げ惑ったりゾンビに立ち向かったりして、ものすごく体力も使うのですが、みんな“ハイ”になりながら楽しくやっていました。
伊藤:今回は廃校で撮影をしたのですが、1週間その近くに泊まり込みで、それが合宿みたいでわくわくしました。お昼をみんなで一緒に食べることもありました。
――最後に、見どころとメッセージをお願いします。
伊藤:“この人物は自分だ”と思うようなキャラクターを見つけて、自分の理解者のように感じてほしいなと思います。同世代の方の心が救われる作品にしたいという気持ちで脚本から、撮影、編集までをやりました。それから、役者さんの演技はすごく引き込まれるので、ぜひ注目してください。
玉城:「受験ゾンビ」というタイトルに私が引かれたのと同じように、視聴者の皆さんも“どういうことだろう”と思うはずです。きっと一度は経験した“受験”という記憶を思い出しながら、自分はどのキャラクターに近いのかを当ててもらいつつ、夏に撮った作品なので、役者と監督の熱い気持ちも皆さんに伝わればいいなと思います。
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