遠藤憲一主演「オトナの土ドラ『それぞれの断崖』」(毎週土曜夜11:40-0:35、フジテレビ系)が、先日クランクアップを迎え、田中美里、田中美佐子、そして遠藤憲一が感想を語った。
志方(遠藤)の息子を殺害した加害者の母・八巻はつみ役の田中美里は「幸せになってはいけない」と思いながらも、救いを求め禁断愛に溺れていく難役に挑んだ。
志方の妻・雪子役の田中美佐子は、普段は親しい遠藤に裏切られ、また役にハマるあまり、台本を開くだけでドキドキ“心臓バクバク”の夜が続き、収録中は苦しくて仕方なかったという。
そして、被害者の父にして、加害者の母と禁断の愛に堕ちるという、絶対に共感を得られない役に臨んだ遠藤。田中美佐子いわく「腹が立つほどすてきだった」演技を見せた。
そんな3人がクランクアップを迎え、印象に残るシーンや撮影中のエピソードなどについて話した。
――クランクアップの感想をお聞かせください。
ちゃんと終わりってくるんだなぁっていうぐらい(笑)、本当に濃密な時間だった。長いようでクランクアップまであっという間!
笑えるシーンがあまりなかったんですけど、いざ終わってしまうと思うと、寂しい感じがしますね。
――はつみ役として、印象に残ったシーンはありますか?
第3話で志方さんが初めて店に来た後、歩道橋の上で2人で話すシーン。私の「生きていくって辛いですね」のせりふの後に「辛くても生きていくしかない」って言われて、そこが志方さんに(その時点では丹野と偽っているが)心をクッと持っていかれた瞬間でもあったので、すごく印象深いです。
――撮影中のエピソードは、何かありますか?
遠藤さんが、結構パロディーチックなことをしてくれて。例えば、志方さんとはつみが別れを決意して離れ離れになろうとしているシーンで、小指だけ手をつないできて「これでカメラを下に振ったら手をつないでいるって、どう?」とか。
はつみが弁護士事務所の扉から出て、左側のエレベーターに乗るのを、志方さんが反対側の階段に隠れて見ているというシーンで、私がわざと間違えて階段側に行ってみたら、急きょ靴紐を結ぶフリしてごまかしたり(笑)。どんな時もちゃんと志方さんとして反応してくれていて、私はそれを見て笑っていましたね~。
――最終話に向けて、視聴者の方へメッセージをお願いします。
ありえないシチュエーションもあると思うんですけど、ドラマほど劇的じゃなくても、自分が弱っている時にそうなって、誰かを頼ってしまうという可能性を、リアルに演じられたらいいなと思ってやってきました。
最終的には(ドラマのテーマ)「崩壊と再生」の「再生」の部分がどんなふうに描かれるのか、またドラマの題名のように、それぞれが崖っぷちになった時にどんな選択をしていくのかが見せ場だと思うので、最終話までぜひ見てほしいなと思います!
この記事の関連情報はこちら(WEBサイト ザテレビジョン)