本作は、飛行機が墜落し、北極で窮地に立たされた男を描くサバイバル映画。極寒の白い荒野にたった一人取り残された男。彼を囲むのは、寒さ、飢え、そして肉食獣。
やがて、その孤独が終焉を迎えたとき、男は待つことをやめた。とどまることを捨てた。極限状態の中、自らの心の奥底に何を見るのか。
平均気温マイナス30度、刻々と変わりゆく天気の中で行われた撮影は、マッツに“これまで経験した中で最も過酷な撮影だった”と言わしめるほど。
説明的な台詞、映像表現を一切削除。リアルな極限と本物の感動が見る者の心を強烈に揺さぶる、最も優れたサバイバル映画の1つとなっている。
飛行機事故で機体を北極地帯に不時着したパイロット、オボァガード(マッツ)は、壊れた飛行機をその場しのぎのシェルターに留まりながら、白銀に包まれた荒野を毎日歩き回り、魚を釣り、救難信号を出すという自ら定めた日々のルーティーンをこなしながら、救助を待っていた。
しかし、ようやく救助に来たヘリコプターは強風のために墜落し、女性パイロットは大怪我を追ってしまう。目の前の確実な「生」を獲得してきた男は、瀕死の女を前に、ついに自らの足で窮地を脱しようと決心する。
危険は承知。しかし、行動しなければ女に未来はなく、自身にも明日は来ないかもしれない。現状の安住を捨て、勇気ある一歩を踏み出すが…。
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