彼女は神奈川県・西部地域の法医解剖を担当し、向き合う遺体は、年間100体にものぼる。そんな“リアル朝顔”の仕事場は、大学の法医学研究室。密着取材中にも、警察から解剖の依頼が入る。
かっぽう着の上からエプロンを掛け、ウイルスを通さないマスクをつける。手袋は二重にし、ゴーグルを着用するなど、皮膚の露出は最小限に抑える。危険と隣り合わせの解剖現場で、感染症を予防するためだ。
そして、死因不明の謎に包まれた遺体と対面する。解剖は、遺体の様子を撮影する記録員や、警察も立ち会って行われる。体の表面を検査し終えると、メスを取り、胸、腹、頭の順に開いてゆく。
解剖の結果、死因は特定され、他殺ではなく事件性は低いと判断された。安堵(あんど)の表情を見せたが、この解剖にかかったおよそ3時間、彼女は一度も休むことはなかった。
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