仁科裕貴による小説を実写化した映画「初恋ロスタイム」が9月20日(金)公開される。時が止まった世界で出会った男女が恋に落ちていく青春ラブストーリーで、無気力な日々を過ごす主人公・相葉孝司を演じるのは、映画「ソロモンの偽証 前編・後編」(2015年)、「響-HIBIKI-」(2018年)、ドラマ「精霊の守り人」シリーズ(2016~2017年NHK総合)、など、多くの話題作に出演している板垣瑞生。本作が映画初主演となる板垣が、作品についての思いや撮影の舞台裏を語った。
――完成した映像を見た感想を教えてください。
見終わった後にすごく爽快感のある作品です。自分の主演作ですが、最後に流れる緑黄色社会さん書き下ろしの主題歌「想い人」を聞いたときに、すごくいいなと思ったんですよね。共演する吉柳咲良ちゃんや竹内涼真さんの芝居も緑黄色社会さんの曲も、全部がちょうどよくはまった感じがして気持ち良かったです。
僕はこういうストレートな恋愛ものをやらせてもらうことは初めてだったので、どこか不安もあったんですけど、自分が思っていたより何十倍もいいものになっていたので、いろんな人に見てもらいたいと思いました。初主演ということもあり、本当に自分の今後にとってキーとなる作品にさせていただいたと思います。
――目標もなく、さえない毎日を送っている浪人生の孝司は、時が止まった世界で、好奇心旺盛なヒロイン・時音(吉柳)と出会い、変化していきます。孝司を演じる上で、意識した点は?
「諦めたくない」ということですかね。最初、孝司は諦めがちなんですが、途中であることが起こってからは、自分の夢とか時音に対してずっと希望を持ち続けている。やっぱり絶望するところがあって初めて、希望がある人にも共感できると思うんですよね。僕、今まで絶望多めで、あまり希望がある役をやってこなかったので(笑)。ラストシーンまで、「希望」というテーマを持ち続けて、生きることに対して貪欲にしたいと思って演じていました。
――ヒロインの吉柳さんの印象は?
咲良ちゃんは映像作品が初めてということもあって、こういう役をやっていた人、みたいな先入観があまりない状態での共演だったんですよね。2人が初めて知り合って恋をする物語ということもあり、お互いイメージがあまりない状態で作品に挑めたのは良かったと思います。
撮影が始まってみたら、シャイなのか大胆なのか分からない感じで(笑)。人の目を見ることが苦手みたいで照れ屋なのに、自分の夢の話になったときには、すごく大きな野望を語ってくれて。心の中に大きなものを秘めている人なんだなと思いました。
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