――パラデル漫画を作る上で、本多さんの中で何か決め事のようなものはあるのでしょうか。
本多修:特にないんですが、バッドエンド的な話にならないように、というのは気を付けてるかもしれません。バッドエンディングの話が元々好きではないし、笑って終わるものが多いですかね。
――ちなみに、パラパラ漫画の作家としては、吉本の先輩芸人でもある鉄拳さんが有名ですが、本多さんは鉄拳さんの影響は受けているんでしょうか?
本多:鉄拳さんが話題になったとき、すごいパラパラ漫画を描く人が出てきたなとは思いましたけど、影響は全く受けてないです。かといって、鉄拳さんとかぶらないようにしよう、みたいな意識も特になく。だから、差別化を図ろうというよりは、自分が面白いと思うものを描いてるうちに、自然と鉄拳さんとは違う作風になっていた、という感じですね。
ただ、鉄拳さんと対談させてもらったときに、パラパラ漫画の原画を見せていただいたんですけど、本当にすごくって。正直、動画よりも原画を見たときの方が感動しました。
――絵のクオリティーに感動したわけですか。
本多:そうなんです。まず、影とか背景をちゃんと描かれているところがすごいなと。あのクオリティーの絵を量産できるのが、僕には信じられないです。例えば、電車に乗ると背景の方が動きだしたり。背景って、一回描き始めたらずっと描かなきゃならないから、僕はいつも背景を描かないようにしてるんです。
――パラデル漫画について、芸人仲間からの反応は?
本多:ジャングルポケットが同期なんですけど、太田(博久)がいつも褒めてくれるんです。かなり早い段階で「見たよ、すげぇな」って言ってきてくれたし、「ワイドナショー」で「松本人志の作り方」を披露したときは、LINEで「俺たちとは全然違う角度から、ついに松本さんまでたどり着いたな」ってメッセージをくれたりして。
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