――2017年の「君の膵臓をたべたい」以来、2度目の共演ということで、掛け合いの息もぴったりですね(笑)。映画「HELLO WORLD」では堅書直実(かたがき・なおみ)の声を北村さんが、そして一行瑠璃(いちぎょう・るり)を浜辺さんが担当していますが、それぞれに個性的なキャラクターですね?
北村「直実は内気でひ弱な男子で、細い声を意識しました。その一方、美波ちゃんが演じた一行さんの声は最初は凜としていて、だんだんトーンが柔らかくなっていく。それに僕自身も影響を受けていった気がしました」
浜辺「確かに堅書くんは可愛らしい感じだったのに、どんどんたくましく、かっこよくなっていく感じがたまらなくて、最後の方は私自身も大好きになっていました」
――“ひっくり返る”という世界観がユニークで、中盤からの展開は実にスリリングですね。
北村「中盤からの展開がSFならではだと思います。そして、絶望から這い上がっていく感じが…」
浜辺「見どころですね!」
――松坂桃李さん演じる10年後からやって来るナオミと、直実と瑠璃の関係性も予想外でした。
浜辺「そうなんですよ! 予告編などを見ていると、瑠璃が死なないように現在の直実が未来の自分に協力しているように見えますが、実は…。これ以上は言えないです(笑)。でも、ダークでいいですよ!」
北村「僕はSF好きなので、“僕らは、現実世界の記録(データ)だった”というセリフもスッと理解できたんですけど、多分“?”と思う方もいると思うんです。でも、見進めていくうちに理解できると思いますし、分かってから、もう一度見ると違う観点から楽しむことができるのではないかと思います」
浜辺「全て見るとびっくりしていただけると思いますので、新感覚のものを楽しもう!と肩の力を抜いて見ていただけたらと思います」
北村「映画のキャッチコピーに“世界がひっくり返る”とありますが、二転三転してからのどんでん返しもあるので、ぜひ大きなスクリーンで見てください!」
取材・文=及川静
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