――水谷豊さんとはかねてから親交があるそうですが、「相棒」のオファーを受けたときのお気持ちは?
水谷さんと初めて共演したのは、23歳のころ。水谷さん主演のドラマ「気分は名探偵」(日本テレビ)で弟分の役をやらせていただきました。
まだ右も左も分からない時期に、演技のことはもとより、俳優としての姿勢や心得、そして人間としてのあり方など僕自身の基礎となるようなものをすべて教えていただいたんです。だから僕は一生、水谷さんの弟分だと自負しています。
また、「相棒」はドラマが誕生した頃から、いつか出演できたらいいなと願っていた、特別な思い入れのあるシリーズ。
それだけに緊張感も責任感も人一倍大きいですし、万が一、この作品を汚すようなことがあったら一大事!出演させていただくにあたっては、正直、僕もそれなりの“覚悟”が必要でした。
でも“ドラマ誕生20年目”という節目に、こんな超大作にお招きいただき、とても光栄でした。
――撮影現場で、右京を演じる水谷さんと対面した感想は?
当たり前のことですが、普段の水谷さんと右京さんはまったく違うキャラクターです。
僕は「相棒」ファンなので、撮影中ついつい“右京さん”である水谷さんに見惚れてしまい、「あ、芝居しなくちゃ!」とわれに返る瞬間が度々…(笑)。自分を律しながら演じなければいけない、そんな現場でした。
――冠城亘役・反町隆史さんと共演した感想は?
反町さんとは初共演でしたが、彼は本当にナイスガイ! 大らかなようでいて、実にさりげなく気配りができる方ですね。一緒に食事に行くと、気が付いたら僕の皿にサラダがよそわれているし、空いていたコップが満たされているんです(笑)。
また、俳優として輝かしいキャリアをお持ちなのに、どこかに青々としたフレッシュさを感じさせるのが、反町さんの一番の魅力だなと思いましたね。そのすがすがしさが、水谷さんとの間に素晴らしい化学反応を生むのだろうなと感じました。
――元レンジャーという役柄を演じた感想は?
実は、脚本をラストまで読み通したとき、“僕はこの役を乗り越えられるだろうか”と真剣に悩んだぐらい、とんでもない衝撃を受けました。
クライマックスシーンは洞爺湖で撮影したのですが、湖面よりもさらに静かな、文字どおり水を打ったような静けさの中で行われました。スタッフ、キャスト全員が緊張感を覚える…そんな現場を久しぶりに味わいましたね。
――ご自身が思う、テレビ朝日開局60周年記念スペシャルの見どころは?
「テレビ朝日開局60周年記念スペシャル」には、「相棒」ファンの方々をいい意味で裏切るような衝撃展開がいくつもあります。今までの「相棒」とは何かが違う…。「相棒」というドラマそのものが、アドベンチャーの旅に出たような、そんな予感がするスペシャルです。
これから半年間、「相棒」はどう進んでいくのだろうか…。そんな期待感をはらんだ「season18」の“船出”になっているのではないでしょうか!
僕自身、今までのキャリアの中でもかなり珍しい役柄で冒険をさせていただきましたし、一緒に「相棒」という船に乗せていただいてうれしかったです。ぜひ多くの皆さまに楽しんでいただきたいですね!
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