“つまらない”ピアノ教則本の魅力とは?「音楽の深淵さは『ハノン』から始まるのかも…」

2019/09/20 16:50 配信

音楽

「ハノン」を解説する宮川彬良(C)NHK

ディレクターの三宅美保氏コメント全文


作曲家の宮川彬良さんが雑談のなかで「ハノンは嫌いじゃない。むしろ好きなんですよね」とおっしゃっるのでびっくり仰天!それが番組制作のきっかけになりました。

「ハノン」は私にとっては、つまらなくて嫌~なピアノ教則本。昭和のおけいこブームで近所の子は皆ピアノを習っていましたが、苦行のようなハノンのせいでピアノをやめちゃった友達もいたほど。

でも、アキラさんは中学時代、なんと、あの無味乾燥な「ハノン」をもとに面白すぎる曲を作曲してしまったそうで、当時を振り返ってのピアノ解説は必見。アキラさんによれば、ハノンは「純粋さ」が凝縮した原石なのだとか。

今回、「ハノン」と共に青春を過ごした様々な方を取材しました。高校時代にハノンを1番から60番まで毎日弾いたという男性や、94歳のおばあちゃん、そして日本を代表するピアニスト伊藤恵さんも「ハノン」の1番(ドミファソラソファミ…)を演奏します。

「音楽の深淵さはハノンから始まるのかも…」と、ピアノをもう一度練習してみたくなる番組です。