“慎吾ママ”から19年。グッと大人っぽくなり、久々に“お母さん役”を演じることになった香取は「最近気が付いたんですが、あの頃“おはロック”を踊っていた世代が、社会人になって頑張っている。そして今僕は、19年前に慎吾ママを見てくれていた人たちに向けて、『みんな疲れているでしょ、お疲れさま。美味しいもの食べなさい』と言ってあげられる。そう思うと、本当に素晴らしい仕事だなと思うんです」と感慨深げ。
撮影現場では、すっかり“母”の顔になっていた香取は、「僕の母役が板につきすぎていたせいか、『あらやだ!』なんて女性っぽい言葉をしゃべっても、全く違和感がなく撮影が進むんです(笑)。普通は俳優が女性言葉で話すと、カットした瞬間周囲がざわつくはずなんです。これはなかなかないことですね!」と楽しそうに語る。
だが、慎吾母というキャラクターに向き合う香取の脳裏に浮かんでいたのは、意外にも、あの大御所俳優2人!
「撮影を振り返ると、尊敬する西田敏行さんと、田中邦衛さんの雰囲気が出てきたかもと思いました(笑)。普段の芝居ではあまりそういうことは考えませんが、今日は西田さんと田中さんがすごく浮かびましたね。年齢を重ねた自分が、皆を温かく迎えるお母さんを演じるとお2人みたいな雰囲気がでるのかなと(笑)」と香取。温かさの中にもくすっと笑えるおかしみを秘めた慎吾母は、“おじさん”と“おばさん”の絶妙なハイブリッドだからこそ生まれたキャラクターなのかも…。
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