日本時間の2019年9月23日(月・祝)、米・ロサンゼルスで第71回エミー賞の授賞式が行われ、「POSE」でプレイ・テル役を演じたビリー・ポーターがドラマ部門主演男優賞を受賞した。
「POSE」は、1980年代後半の米・NYを舞台に、当時のLGBTQコミュニティを映し出す話題作。母親代わりの“マザー”の元で共同生活を送る若者たちが、毎週ダンスホールに集まっては「ファッションとパフォーマンス」を競い合う“ボール・カルチャー”を軸に、プライドと純愛、夢を追いかける姿を描く。
製作総指揮を務めるのは、「Glee」や「アメリカン・ホラー・ストーリー」など、数々のヒット作を世に送り出してきた人気クリエイターのライアン・マーフィー。
自身も同性愛者であることを公表している彼は、本作について「本当の自分を探し、その機会を作り上げていく様を描いた番組」と表現している。彼らがこれまでに感じてきた生きづらさや苦悩などの実体験も脚本に取り入れながら、当時のLGBTQコミュニティのリアルな描写にこだわりを見せたという。
さらに、今回エミー賞を受賞したプレイ・テル役のビリー・ポーターは、同性愛者を公表している俳優として初の主演男優賞受賞者となった。授賞式での発表の際、プレゼンターは「歴史が変わる瞬間です」と紹介。ポーターは「自分が生きている間にこんな日を迎えることができたことに、感動しています」と涙ぐみながら語った。
CS放送のFOXチャンネルでは、10月12日(土)夜9時から「POSE」全8話を一挙放送。また、同作がドラマ部門主演男優賞を受賞した第71回エミー賞授賞式の模様を、9月28日(土)夜10時から放送する。
授賞式のオープニングでは、エミー賞常連のアニメ「シンプソンズ」に登場するキャラクター、ホーマーが出演するという驚きの演出も。プレゼンターや受賞者たちのユーモアあふれる感動のスピーチなど、セレブが集う華やかな栄光の式典に注目だ。
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