栗山千明が主演を務める映画「種まく旅人〜華蓮(ハス)のかがやき〜」の製作が決定。その製作発表が9月24日に映画の舞台となった石川・金沢で開催され、栗山や平岡祐太、井上昌典監督らが出席した。
日本の「食」を支える農業や漁業といった第一次産業を応援するためにスタートした映画「種まく旅人」シリーズの最新作となるこの映画。
栗山はシリーズ2作目「種まく旅人〜くにうみの郷〜」に続き、農林水産省勤務の主人公・神野恵子役を演じる。
平岡は実家のれんこん畑の後継ぎ問題に直面する銀行マン・山田良一役を演じる。
会見で井上監督は「今作では金沢の農家に“農業女子”が誕生するということが作品の一つのテーマです。テーマに向かってブレずに、良い作品になるように一生懸命撮影していきたいと思います」と意気込みを語り、栗山と平岡には「それぞれの役どころを、感情豊かに演じてほしい」とコメントした。
続いて、栗山は「2作目に続いて『種まく旅人』作品に出演させていただけることをうれしく思っております。前作では、作品を通して“食”に対して自分自身、向き合う機会をいただくことができました。『種まく旅人』の撮影は農業を体験する、ドキュメンタリーのような感覚もある作品なので、一つ一つの演技をリアルに、感情豊かに演じられたらと思います」と撮影に挑む心境を語った。
また、平岡は「台本を読み返してみるたびに、自分が演じる良一役が、自分ことのように感じることが増してきていて、今では共感をもって演じています。実際に金沢の風景を見ながら感じたことや現場の空気感を大切にしながら、一つ一つの場面をしっかり演じていきたいと思います」とコメント。
れんこんの収穫シーンの撮影を控えていることに関しては、「テレビでれんこんの収穫作業を拝見したことがある程度なので、実際の撮影がどのようになるのか楽しみです」と栗山。
平岡は「初めてくわ掘りでれんこんを収穫する映像を見ましたが、生産者の方々がこんなに苦労されて収穫しているのかと驚きました」と語った。
会見後には、石川県庁と金沢市役所へ表敬訪問を行い、翌日からの金沢での撮影開始の報告と映画のPRをした。
大学卒業後、大阪・堺市で銀行マンとして働く山田良一(平岡祐太)にある日、故郷の金沢でれんこん農家を営む母から「父親が脳梗塞で倒れた」と電話が入る。
父の竹一(綿引勝彦)が倒れたことにより、畑を引き継ぐか売却か二択を迫られる良一。
結婚を考えている恋人(大久保麻梨子)のこともあり、なかなか決断できないが、種まき・収穫など決められた時期に作業を行わなければならないため、良一は戸惑いながらも父に代わって畑へと向かう。
一方、農林水産省かられんこん農家の視察として神野恵子(栗山千明)が金沢へとやって来る。
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