加弥乃「演じることの楽しさを知ってしまった」子役からAKB48初期メンバーを経て、貫く女優としての思い【「相棒 season18」テレビ朝日開局60周年記念スペシャル】

2019/10/08 08:40 配信

ドラマ

母親の勧めで子役、そしてAKB48へ


―小さい頃からミュージカルなどの舞台に立っていたということですけど、物心ついた頃から女優になりたいという夢を持っていたんですか?

加弥乃:3歳ぐらいから子供番組などカメラの前に立っていましたが、きっかけは母でした。母が芸能界に入ってやってみたかったことを私に託してくれて、私には早い時期から芸能のお仕事をさせてくれたみたいです。「本人が嫌だったら辞めればいい」という感じだったみたいですけど、まんまとハマりました(笑)。

加弥乃さん自身、「楽しい」と思ったんですね。

加弥乃:はい。最初は褒められるのがうれしかったんだと思います。すぐに演じること自体も楽しくて好きになりました。ミュージカルの舞台に立ったのは7歳の時だったんですけど、舞台の本番と小学校の学芸会の日程が被ってしまったことがあって。私としては学芸会の主役も取りたいと思ったので、出られないのに学芸会のオーディションに参加してしまったんです。それぐらい演じることが好きだったんだと思います。結果、主役をもらうことができたのですが、結局出られませんでした。

「相棒 season18」テレビ朝日開局60周年記念スペシャルに出演する加弥乃撮影=田中隆信


―その後、AKB48のオーディションを受けて、アイドルという違うフィールドに挑戦されました。

加弥乃:はい、これも母がきっかけでした。小学6年生の時、母から「そろそろ将来を決めないと」と言われて。

―小6で将来の進路ですか?

加弥乃:そうなんです(笑)。それでオーディション雑誌を見て、お母さんが「これだ!」って私に見せてきたのがAKB48のメンバー募集広告でした。“秋元康プロデュース”と書かれていたのですが、私は秋元さんがどんな方か知らなかったですし、募集要項を見ると年齢が「13歳以上」だったんです。多分、中学一年生以上が対象だったと思うんですけど、私はまだ小6で、しかも早生まれなので11歳でした。でも母は「秋元さんはすごい人だから!」って(笑)。

―募集要項から外れていたけど、合格したんですね。

加弥乃:はい。合格させていただいた秋元さんやスタッフの方に感謝しています。合格メンバーの中で最年少で、篠田麻里子ちゃんとか当時20歳くらいで、10個ぐらい上のメンバーもいたんですけど、対等に話してくれたり、みんなからおさがりの服をいただいたりしてすごくかわいがってもらいました。

―アイドル活動を経験した2年間でどんなことを学びましたか?

加弥乃:ラジオの番組やバラエティ番組に出させてもらったり、写真が好きなのでプロのカメラマンの方にカメラを持たせてもらって写真を撮ったり。その写真がCDのブックレットに使ってもらえたのはうれしかったです。

あと、大きかったのは歌番組「ミュージックステーション」(テレビ朝日系)に出させてもらったことですね。今でも時々、振り返り企画とかで当時の映像が流れたりして、たかみな(高橋みなみ)よりさらに小さい私が映ってるのを見かけたりします(笑)。でも一番はやっぱり劇場公演。歌って踊ることは今も好きですし、当時、一日3公演とか、夏だとお台場合衆国などのイベントの後に午後に2回公演とか、結構ハードスケジュールでしたけどすごく楽しかったです。小さい頃にミュージカルで舞台に立ってはいましたが、AKB48劇場は舞台と客席の距離が近くて新鮮でした。

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