――再演ということで、過去にマリーを演じた方と比較されるのでは?
宅間:この作品はすでにやっていますし、戯曲も出ているので、世の中の人たちは高校生や大学生がやってくれていたりもするので。文化祭でやらしてほしいとか、サークルの人たちとかね。なので、逆に言うと知っている人にとっては、「あの役を飯豊さんがやるんだ!」と思ってもらえるとは思います。
――それはそれでプレッシャーになりませんか?
飯豊:でも、どなたが演じても全然違うキャラクターになると思うので。プレッシャーに思ってやるのは申し訳ないと思うので、楽しんでやれればって思いますね。
――飯豊さんに期待することは何でしょうか?
宅間:マリーという役は、実は(物語を)回していく役というか、ドラマを背負っていないようで一番真ん中にいる役なんですね。僕はどの役を一番やりたいかと聞かれたら「マリーをやりたい」と答えるくらいの役なんですけど、それぐらい面白い役なんですよ。
ただ、それはお芝居をやるとか、舞台をやるということにあまりとらわれないで(ほしい)。それが初舞台ならではでできることだと思うんですけど。
うちのやり方もそうなんですけど、「芝居だけど芝居をしないでほしい」とみんなに言っているんですね。ずっと舞台をやってきている人は、どうしても芝居になっちゃう。決められたところでやろうとしちゃうんですね。
もちろん、それは舞台なので決められた中でやるんですけど、その自由さという部分では、初めての人の方が割りとニュートラルにいろいろしてくれると思うので。
マリーはとにかく明るいキャラクターなので、楽しんでやってもらいたいし、その方がお客さんに伝わるかなって思っています。
飯豊:マリーちゃんって本当に口が悪いですよね?
宅間:ははは(笑)。ご自身はどうですか?
飯豊:私の周りにいないんですね、口の悪い人。(役作りのために)勉強する人がいないんです。
宅間:育ちの悪い人が周りにいないんだ。
飯豊:はい!(笑)
宅間:育ちはどちらですか?
飯豊:千葉市です。
宅間:街ですね。
飯豊:だから、どうしようかなって。(悪口を言うのは)恥ずかしい!って思っていて。
宅間:ははは(笑)。そんな感じ? でも、真逆にいる人(役)の方がやりやすかったりもするので。
飯豊:そうですよね。知り合いとかも見たらギャップがあって面白いんじゃないかって。
宅間:へ~、お行儀いいんだ?
飯豊:いや、どうでしょうか?(笑)
宅間:そういうのも含めて楽しみですね。
【後編に続く】
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