「上書き保存しないタイプです! 」中越典子が“恋”について語る!!

2011/02/28 21:38 配信

ドラマ

「恋する日本語」の最終回ゲストとして登場する中越典子が自身の芝居や恋愛観について語る

NHK総合で3月10日(木)放送の「恋する日本語」の最終回に中越典子がゲスト出演することが分かった。その中越が、番組のみどころを語ってくれた。

同番組は、人気放送作家・小山薫堂氏がつづった35のショートストーリーからなる物語「恋する日本語」の世界観を映像化。現代人が忘れかけている“美しい日本語”を再認識するドラマ仕立ての教養番組となる。

舞台は、言葉のアンティークショップ「ことのは」。店のオーナー・マダム(余貴美子)は使われなくなってしまった“美しい日本語”を収集し、店に迷い込んできた恋に悩む女性に適した言葉を伝授する。最終回となる今回は、中越が昔の彼が忘れられないという女性・綾を演じる。綾は、終わった恋を忘れるための言葉はないかとマダムに尋ねると、マダムに彼との思い出を問われすべてを語りだす。

マダムを演じる余と“がっちり絡む芝居”は今回が初と話いう中越。収録中は「余さんとこうやってみっちり共演できると聞いて撮影をすごく楽しみにしていました。独特な雰囲気がすごく好きで、ちょっと天然でもあるんですよね(笑)。お話ししてもとても素敵な方でした。さっき(収録の昼休憩時間)も休憩中に2人でおしゃべりして盛り上がっていたところでした」とリラックスした表情。

昔の恋が忘れられない女性を演じる上で役作りで気をつけたことなどを問うと「実際、人生でいろいろなことが起こっても意外と他人には普通に接していたり、友達にさえ元気に接したりすると思うんです。だから、役作りをどうしようかなと、ものすごく迷いながら撮影現場に入りました。現場の雰囲気で演じて、監督に注意されたら訂正していくという方向で、こうしようって(役を自分で)決めないよう心がけました。私自身、カチッと役を作ると周りが見えなくなっちゃうタイプなので、柔軟に相手や監督の言葉を聞けるような状態にしておこうっていうのを一番に考えましたね。それはお芝居をするにあたって根本的なことなんですけど、なかなか難しくて(笑)」と熱い思いを明かした。

今回の役柄について「自分がこの役の立場になったら…私は結構周りの人に感情を出しちゃうかも。役の綾と一緒で、昔の恋を忘れられないという経験のある友人を見ていると、ものすごい異常なまでの明るさだったりするから、見ていてすごく切なくなったりしますね」と感慨深げに語った。

後半、綾がマダムに「男性は昔の恋人のことをファイルごとに名前をつけて別名で保存するけれど、女性は上書き保存する」という場面がある。男女間の恋愛観について尋ねると「正直、性別の恋愛観ってあまり関係ないのかなって思います。過去を消していく人もいれば、消せない人もいるし、私は完璧に上書き保存はできないタイプだから。私は男性寄りというか女々しい寄りだなって思います(笑)。やっぱり比較的女性の方が『じゃ、さようなら~』とか、ありますよね。でも女性もまったく過去を消してるというわけじゃないと思うんです。ちゃんと背負って、ちゃんと身になってるんじゃないかな!」とコメントした。

演じた役を通し「マダムが教えてくれる言葉がすごくステキ。日本人として知っておくとステキだなって思える言葉だらけなんです。今回登場する言葉もすごいお気に入りになって、すぐ人に使っちゃいました(笑)。そういう言葉たちがどんどん失われているのがもったいないですよね。演じるのは結構難しかったんですけど、今回参加してみて改めて面白い作品だなと思いました」と手ごたえを感じた様子。また、最後に好きな言葉を問うと「私は『感』という文字が好きです。常にいろいろなことを敏感に感じて感動したりしたいです。去年、書き初めで書いたんですけど、それを引き続き継続していきたいですね」と語った。