プロローグの撮影は、2019年5月に“スカーレット窯”が造られた滋賀県某所で行われた。夜の撮影に備えて、昼から窯の中に火がたかれ、日が落ちた夜7時ごろ、撮影がスタート。窯が設置された小屋の中には、大勢のスタッフがひしめき合い、窯から炎が噴き出すシーンや、喜美子が臆することなく窯の中にまきをくべるシーンが撮影された。
窯の中の炎の温度は1200℃にもなり、演技する戸田の顔が窯の炎で赤く照らし出されるほど。本物の窯と炎と向き合った戸田は「窯の温度を1200℃まで上げるということは聞いていましたが、実際にそこに立ってみるともう熱過ぎて。距離があってもやけどしそうになるくらいでした」と告白。
その一方で「窯の中を見つめていると、炎の勇ましさだったり、自分の神経が研ぎ澄まされていくのも感じました。これはCGじゃ絶対に作り出せない、本物には勝てないなと思いました」と撮影を振り返った。
また、実際に窯と対峙した戸田は「撮影していく中で、窯のすごさを実感していきました。“ここから喜美子の世界が広がっていって、作品が飛び立っていくんだな”という未来のことも想像させてくれて、とても感慨深かったです」としみじみ。
喜美子(川島夕空)は小学校に向かう途中、野生のタヌキに出くわす。後をつけると、謎の男(村上ショージ)が地面を掘り返していた。聞けば陶芸家で、焼き物を作る土を集めているという。喜美子は土が売れると知り、興味を持つ。
小学校では騒ぎが。貧しく、家事の手伝いに追われ、喜美子はこれまで満足に勉強できなかったため、同級生たちとの学力の差が明らかに。ざわめく教室でお嬢様・照子(横溝菜帆)が喜美子を意味ありげに見つめる。
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