情報・報道番組も近年は、MCやコメンテーターのカラーが前面に押し出された個性的な番組が次々と誕生している。
ダウンタウン・松本人志がMCを務める情報番組「ワイドナショー」(毎週日曜朝10:00-11:15、フジテレビ系)や坂上忍がMCのトークバラエティ―「バイキング」(毎週月~金曜朝11:55-、フジテレビ系)などは、出演者の発言自体がニュースになることもしばしば。TBSでは9月30日から、毒舌発言で知られる落語家・立川志らくがMCを担当する情報番組「グッとラック!」(毎週月~金曜朝8:00-)がスタートする。
そんな中、報道番組として異彩を放っているのが「AbemaPrime」(毎週月~金曜夜9:00-、AbemaNewsチャンネル)だ。
ケンドーコバヤシ、小籔千豊ら個性派MCが、“オトナの事情をスルーする”をコンセプトにスマホ世代に届けるニュース番組。出演者の熱を帯びた発言が、たびたび話題を呼んでいる。
9月4日には話題のドラマ「全裸監督」(Netflix)の村西とおる監督がゲストMCとして出演。「すべてのエロスというものは、産業の発展のベースになっている」などと語り、SNSで「エロさと聡明さのバランスがすごい」「ド正論がカッコよすぎる」といった声が上がった。
また、17日には「RISE WORLD SERIES 2019 Final Round」で58キロ級を制した那須川天心選手が登場。「日本でも試合はしますが、日本代表として世界に出たい。この大会で勝ち取った“世界最強”の称号を持って、世界に行きたい」「やるんだったらお互い全盛期の時にやらないと意味がない。やっぱり強い奴とやりたい。俺が1番だっていう気持ちで格闘技をやってない人はもうやめた方がいい」など熱のこもった発言を連発し、ファンを熱狂させた。
情報を正確に伝えることが重視される情報・報道番組は、一方で出演者の発言がお仕着せになりがちでもある。だからこそ、出演者の熱のこもった感想やコメントをそのまま伝えるこうした番組は、貴重な存在といえる。
過ごしやすく、日暮れも早い秋の夜長。いつもより刺激強めのラインナップで、テレビに熱中してみるのも悪くなさそうだ。
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