――「冗談手帖」へのご出演は、キングオブコントで初めて決勝に進まれる前でした。東京に進出されてから「ずっと調子は下降気味」というお話をされていましたが、そこから2年連続で決勝に進出(※2019年も含めると3年連続)と、調子が上がってきているのかなと思いますが、いかがでしょうか?
福井:本当にちょっとずつですね。上がっているかどうか分からない坂ってあるじゃないですか。その感じだとは思います。
宮戸:(笑)。下がってはいないよね。目に見えないほどの右肩上がりだと思います。
――GAGさんにとって、キングオブコントとはどんな位置づけの賞レースですか?
福井:僕らは、キングオブコントで優勝するために東京に出てきたので、目標というか、通過点ではあるんですけど、それを獲らないことにはどうにもならないなという、それくらいの感覚でいます。いろんな考え方の人がいると思うんですけど、僕らはとりあえず“獲ってから”ですね。
坂本:賞レースに対して、そこばかりに焦点を当ててやっていてもという考えの芸人さんが増えていますけど、福井がよく言っているように、僕らは「獲るか死ぬか」「獲るまでやる」という感じです。
福井:獲るか死ぬか…獲るか辞すか…。
宮戸:格好つけるのやめてよ。辞すって音声でなかなか聞けへんねん(笑)。
――「冗談手帖」では、福井さんが明かしていた、宮戸さんの女装を「かわいいと言う」「ブスとは言わない」というポリシーも印象的でした。宮戸さんは、女性を演じるにあたってのこだわりはありますか?
宮戸:僕は、「アメトーーク!」(毎週木曜夜23:20-0:20ほか、テレビ朝日系)の「顔面イケてない芸人」に呼ばれたりもしているんですけど、うちのコントの世界観では、いい女性だったり美人だったりするので、できるだけ見ている人に「いやいや、ブスやないか」と思わせないように、動きなどでカバーしようと思っていますね。
僕らの演出家の方が女性なので、その方に立ち方とか座り方、表情とか手とか、あと、そういうキャラクターの女性はこう動きますということを教えてもらっているんです。
――女性の方からアドバイスを受けているんですね。
宮戸:その方に「女性が普通に歩くように」とかも言われるんですけど、女装をするまでは、女性がどう歩いているかも分からなかったので、街で女性をよく見るようになりましたね。女の人って、ああいうふうに電車では座るんやとか。だいぶ周りから見たら不審者やとは思うんですけど(笑)。
福井:見られている人は怖いよね。
宮戸:それから、最近は、女性芸人と楽屋で喋るときに、メークを見たりするようになりました。チークの位置、ここなんやとか。
――メークはご自身で?
宮戸:そうですね。劇場に出る時は、ほぼ自分でしています。
福井:だから、最近、ネタ合わせもメーク室でやることが多くなりました。長いことメークをしているので、僕らがその後ろに行って、「じゃあネタ合わせしようか」と。
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