今年初めには高校生の紅島を演じて、今回はオトナになった紅島を演じて、1年の中で同じキャラを異なる設定でやるのは、面白いというか、時の流れの速さを感じましたね。
37になった紅島は、オリジナルとは違って自らリーダーシップを取るというよりは、みんなの背中をそっと押すタイプになっています。そこは20年の歳月を感じたポイントです。
市長然としているのが難しかったですね。でも、そこからめいである優との距離が縮まっていくさまは、本当の家族になったかのような温かいものを感じて演じていました。
稽古を重ねるうちに、みんなへの思いがどんどん強くなって!珠子も最後はそういう気持ちを持って、みんなの元を去っていくんじゃないかなって感じています。
自分の運命を悟っているからこそ、みんなには自分の思う生き方をしてほしいと伝える。そういう思いを表現できる芝居を心掛けたいです。
チームワークのいい座組なので、ここまで順調に仕上がってきて、一昨日、昨日と僕はほぼ仕事らしいことはしていませんでした。キャストがいい舞台を作ってくれたなと感じています。
今回も、シンプルな演出を心掛けましたが、屋上で繰り広げられる泣き笑い、怒り、別れといったものは、女子高校生だろうがオトナだろうが、オヤジだろうが同じで、役者の息吹きを感じられる、命の叫びを感じられるものにしようと思って演出しましたので、役者の熱量を楽しんでもらいたいです。
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