「仮面ライダーW」からVシネマ2作品が誕生!

2011/03/01 17:40 配信

芸能一般

「仮面ライダーW」のスピンオフとしてVシネマ2作品が登場。木ノ本嶺浩、松岡充らキャスト出演の記念イベントも大盛況だった

'09年9月から'10年8月までテレビ朝日系にて放送された「仮面ライダーW」。放送終了後も人気は高く、「もう一度見たい」というファンの声に応えて、平成仮面ライダー史上初となるVシネマで2つの新しい物語が誕生した。2月27日には東京・中野サンプラザホールにて2作品の完成を記念したスペシャルイベントが行われ、2公演で4000人のファンを動員。イベントにも出演したキャストの木ノ本嶺浩、松岡充らが会見を行った。

Vシネマオリジナル作品の1つは、Wと共に戦った風都のもう1人の仮面ライダー、アクセル=照井竜(木ノ本)の物語「仮面ライダーW RETURNS 仮面ライダーアクセル」。亜樹子(山本ひかる)と結婚した竜のその後が描かれる。もう1つの「仮面ライダーW RETURNS 仮面ライダーエターナル」は、風都を存亡の危機にさらした史上最悪の犯罪者、仮面ライダーエターナル=大道克己(松岡)の意外な過去が明らかになる物語。テレビシリーズ・劇場版とは地続きのストーリーとなっており、仮面ライダーWの2人、左翔太郎(桐山漣)とフィリップ(菅田将暉)も活躍する。脚本は、アクセル編が長谷川圭一、エターナル編が三条陸、両作の監督&アクション監督には坂本浩一と、Wを知り尽くしたスタッフが結集して作り出した作品となっている。

テレビシリーズでは、2号ライダーとして出演していた木ノ本は、「これが自分にとっての代表作だと言っていいくらいの完成度だと思っています。これを作ることができて本当にうれしいです」と感慨深い表情でコメント。刑事・刃野幹夫役のなだぎ武は、「1つの役を1年通してやったのは初めてだったので、終わってしまったのはすごく名残惜しかった。現場ではその場で手取り足取り教えてもらうという撮り方だったんですけど、僕はいかんせん才能があるので、瞬時にそれを覚えてできたんですよね」と本作での自身の演技を振り返り、出演者や記者陣を笑わせていた。

劇場版で初めてシリーズにかかわった松岡は、「平成仮面ライダーシリーズは、(出演者が)ここからスタートしてどんどんビッグスターになっていくっていうのがあると思うんですが、エターナル編は逆。それぞれの道でポジションを作った人たちが集まってチームになって作品を作ってる、これは新しいことだと思います。これからも新しいこと、改革的なことを仮面ライダーの中でやっていきたい」と熱くコメント。一方、凶悪なテロリスト集団の1人でオカマキャラを演じる須藤元気は、「わたしと克己ちゃんが結婚する話かと思ったらぜんぜん違って、絡みが少なかったのが残念でした」と松岡の腕をつかんで熱くアピールし、松岡は困った笑顔に。両作品の出演者は口々に本作にかかわる喜びを語り、チームワークの良さをうかがわせた。

最後は主役の2人が「バックストーリーもしっかりしていて、中に秘められているドラマに穴がない。ここどうなの?っていうツッコミどころがないぐらいだと思ってます。お子さんと見られたときに、あれはどうなってるの?と聞かれても、ちゃんと日常の言葉で説明できると思います。涙なくしては見られないし、最後は笑顔になれる作品になっています」(松岡)、「完成されたWの世界のその後という形で描かれるので、Wを好きな人はもちろん楽しんでいただけると思いますし、それを飛び出したところで、アクション物であったり、刑事ドラマであったり、今までの仮面ライダーになかった要素が詰め込まれています。坂本監督が思い描いていた仮面ライダーってこうなんだ、仮面ライダーでこんなことができるんだっていう、新しい歴史を作れたと思います。そして、見た方が、手に汗握って最後にはいいもの見たなって感じてもらえる作品になったと思います」(木ノ本)と、それぞれ見どころを語り会見を締めくくった。