――園監督からはアドバイスやリクエストなどはありましたか?
全然言われなくて、野放しだったんですよね(笑)。僕から気付いたことを聞くことはありましたけど。でも昔から長い時間一緒にいたこともあって、役者と監督としてだけじゃない関係性も築いてきているので、多くの言葉は必要ないのかもしれませんね。
――満島さんは今作のシンに限らず、演じているからこそ役の心情が分かるってことはありますか?
時と場合によりますね。でもオファーをいただいてその役に決まった時点で、ある意味完結しているような気がします。自分が役に寄せていくというよりも、その時その役で生きれることを感謝して、精神と肉体に正直に向き合って挑んでいます。
演じる人によって肉体も違えば、持っているものも違うから面白い。作品って、その時のチームにしかできないものなんですよね。一人でも欠けちゃいけないですし、だからこそ、相手を理解すること、コミュニケーションが大事! 話さないと分からないし。伝えないと分からない。
自分自身の人生もそうだけど、人間力がないとその役を生きられないと思います。それぞれの違いを理解して認め合うことができれば、思いやりが生まれ、信頼関係が築けて、愛が生まれるんです。
だからこそ、感じる力を養うことが大切。関わっている人のちょっとした変化を感じることで自分も変化し、高め合えるはずです。
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