老いや介護を描いた「ぼけますから、よろしくお願いします。」が文化記録映画大賞を受賞

2019/10/03 18:01 配信

映画

信友直子監督の母・文子さんと父・良則さん(C)「ぼけますから、よろしくお願いします。」製作・配給委員会

週末の情報番組「Mr.サンデー」(毎週日曜夜10:00-11:15、フジテレビ系)で2016年に2週にわたって特集され、2018年には完全版が映画化され大反響を呼んだ「ぼけますから、よろしくお願いします。」。そして今回、令和元年度の文化庁映画賞の文化記録映画部門で、大賞を受賞することが決定した。

信友直子監督の両親が主人公となる同作品は、90代の父がアルツハイマー型認知症の診断を受けた80代後半の母の介護をする日々を描いたドキュメンタリー。

映画は2018年11月3日からポレポレ東中野を皮切りに順次、全国で上映された。誰もが経験するであろう、老いと介護に真摯(しんし)に向き合い、丹念に描いたこの作品は、映画館に足を運んだ観客の心を打ち、瞬く間に評判となった。口コミで観客数も順調に増えて、特にこの映画の舞台となった広島(呉ポポロシアター、横川シネマ他)では公開中は立ち見が出るほどの大盛況。

延べ観客動員数は9月30日現在で93,000人、上映館数は99館と、ドキュメンタリー映画としては大ヒットとなる。また、今も全国各地でリクエストがあり、自主上映会が行われている。

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