テレビ東京系にて昨年10月から放送中のアニメ「最強武将伝・三国演義」のエンディングテーマとなっている、中島卓偉の「ユラリユララ」が3月2日(水)ついにリリース。このアニメでは声優としても登場したほか、昨年は公演期間2カ月半に及ぶブロードウェーミュージカル「RENT」にも挑戦するなど、デビュー10周年を経てもなお新境地を開拓し続ける卓偉に話を聞いた。
――「ユラリユララ」について、作品をイメージした部分、また、自分らしさを出した部分を教えてください。
「最初は書き下ろすつもりでいたんですが、エンディングの画(映像)ができていたので、それに合うものをという話で。それを見た瞬間に7年前に作ってお蔵入りになっていたこの曲を思い出して、絶対ハマると。偶然ながら必然を感じますね。歌詞は、作品の世界観に合わせて、孤独感と夢と悲壮感が一度に漂わせられるような言葉を選びました。今回のPVは、浜松の砂丘で撮影をしたんですけど、詞を書いた時に想像していた世界観が景色の中にすべてありましたね」
――歌い方で気を付けたところはありますか?
「いい意味で淡々と歌うようにしました。こういうマイナーチューンの曲は、胸にくるような強い歌い方をすると重くなっちゃうので。演奏でギターのアルペジオが無機質にずっと鳴ってるんですが、そのいい意味での冷たさを歌にも反映させたいと思って歌いました」
――初アフレコに挑戦した感想は?
「勝手が分からな過ぎて、もう完全に転校生!みたいな(笑)。馬に乗って「ハッ!」って言うシーンがあったんですけど、馬に乗ったことはあるから、そのイメージで言ったのになかなかOKが出なくて。で、冗談で和田アキ子さん風に「ハッ!」って言ったらOKで、こんな感じでいいんだ!(笑)って。1人でくすくす笑っちゃいました。でも、声を使って商売をしてるので声の抜けとかは評価してもらえましたね」
――ちなみに、子供のころ好きだったアニメソングは?
「『忍者ハットリくん』が大好きで、自分の犬に獅子丸って付けるくらい好きでしたね(笑)。あとは『パーマン』。『パーマン』のテーマソングってあらためて聴くとすっごいロックンロールなんですよ。曲調がすごい斬新で!(と、しばらく熱唱) 子供向けとは思えない。でも、それを意識しないで聴いていたことが、今の音楽やってる自分に生きてるのは確かです」
――カップリング「お揃いFLAVOR」は、アイドルファンの男の子の妄想を歌ったユニークな曲ですね。
「こういう曲にかっこいい歌詞を書くのは簡単なんですけど、それだと面白くないなって気持ちに駆り立てられて。主人公の男が完全に妄想している感じでいこうと。その設定が決まったら、今度は歌詞と曲にギャップを付けようと、ドラムをヘビーにして、ギターもうるさくしようって考えてつくっていきました」
――もしかしてアイドルの熱狂的ファンとか?
「違いますよ!(笑) レコード会社を移籍してきて、ハロプロのライブを見た時に、すごいパワーを感じて、これはもうオーディエンスがやっているエンターテインメントだって感じたんです。あの独特の掛け声も“アキバ”がつくった文化だと考えたら、すごいですよね。以前、あるショッピングモールに行った時、アイドルのイベント前にファンの男の子たちが、『今日どうやって盛り上げる?』って打ち合わせをしている場面に遭遇したことがあるんですけど、聞いててハッピーになったんですよね。ステージに立つ側としては、普通に聴いてくれるのもありがたいけど、盛り上がってくれてるのを見るとうれしいですから。この曲をきっかけに、普段アイドルのライブに行ってる方が僕のライブに来てくれたらうれしいですね」
(中島卓偉独占インタビューPART2へ続く)
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