大河ドラマ「江」の撮影現場で大地康雄が「居場所がない・・・」

2011/03/02 22:48 配信

芸能一般

東京タワー「江」展オープニングセレモニーに出席した大地康雄、鈴木砂羽(写真左から)

上野樹里が主演するNHK大河ドラマ「江(ごう)~姫たちの戦国~」の世界を紹介した、東京タワー「江」展が2月26日から開催中。

オープン前日の2月25日、オープニングセレモニーが行われ、柴田勝家役で出演中の大地康雄と江(上野)のいとこ・京極龍子役の鈴木砂羽、本イベントのために原画イラストを描いたイラストレーターの湖川友謙氏らが出席した。

東京タワー「江」展は、無料の展示エリアと、有料のアトラクションエリアに分かれ、それぞれ大河ドラマの世界(江戸時代)を紹介。展示エリアでは大奥・御鈴(おすず)廊下を再現したセットや、番組紹介パネル、衣装、小道具、出演者のサインなどを展示。アトラクションエリアでは、湖川氏が描いたドラマ登場人物のイラスト展示のほか、タブレットを使ったゲームも体験できる。ゲームは、大奥勤めの誘いを受けた御旗本の娘となって、会場の床に再現された「大奥」の絵図をタブレットで読み込みながら、大奥の世界でのし上がっていくというもの。

「江」展実行委員会委員長の日本電波塔株式会社代表取締役社長・前田伸氏らも登壇して行われたオープニングセレモニーの後、大地、鈴木、湖川氏、「江」制作統括チーフプロデューサーの櫻井賢氏が登場し、トークが行われた。

湖川氏は「私の中の『江』の世界観を描きました。年齢的に言えば、(江が3番目の夫となる徳川)秀忠と会った25歳くらい」と解説。さらに「毎月、絵を追加していっても面白いですね。いずれは大地さんが演じる勝家の絵も…」とアピール。

それに対し、照れくさそうな笑みをこぼした大地はドラマでのエピソードを聞かれ、「最初、くせ毛のかつらとひげに抵抗がありました。見るに堪えないんじゃないかと(笑)」と苦笑。「でも役者というのは役に愛着が出るもので、撮影が終わり、かつらを外す時は寂しかったですね」としみじみ話した。勇猛な武将として著名な勝家を演じるに当たって馬の練習もしたそうで、「馬や殺陣の練習を積みましたが、出来上がった戦場のシーンを見ると、よろいかぶとをまとっているので、私なのかどうか分からない。いろんな事があるもんだなーと思いました(笑)」と振り返った。荒々しいシーンとは一転、清洲会議後、市との結婚で3人の義理の娘を持つ事になった勝家。撮影現場では、市役の鈴木保奈美、江役の上野、茶々役の宮沢りえ、初役の水川あさみら女性陣に囲まれていることについては、「こんなに美女に囲まれ、演技をするのは初めて。最初は、どうやってこの人たちと家族を作っていったらいいのだろうと、緊張して舞い上がってしまい、どこに居場所を見つけたらいいのやらと思いました。その心情がそのまま演技に出ています」と意外な苦労を告白。

一方、3月20日(日)放送の回から出演予定の鈴木は、「1月から撮影が始まったんですが、現場は時間との戦いです。ただ、江、初、茶々と一緒のシーンばかりなので、まさに女子会といった感じですね」と楽しんでいる様子。「そこに、(秀吉の妻)おね役の大竹しのぶさんが入るとずっと女子トークで盛り上がっています。さらに話し足りないのか、控え室でもしのぶさんの楽屋でもおしゃべりしています。たぶん、そこに大地さんがいたら…、本当にやりづらかっただろうなと思います(笑)」と同情(?)した。

今週末の3月6日(日)放送の第9回「義父(ちち)の涙」、翌週の第10回「わかれ」では、江らと家族の絆を強めつつあった勝家に危機が迫る。櫻井氏は、「家族ができて壊れていくという悲劇で、収録の裏側でもその絆が出来上がっていましたが、3姉妹にはこの後、悲しい別れという前半のクライマックスがあります」と明かす。「その後、外の世界に出た3姉妹が秀吉の元に行き、そこで出会うのが龍子です。3姉妹の話し相手となり、大らかに支えていくような関係を楽しんでいただければ」とPRした。