映画「ハナミズキ~君と好きな人が百年続きますように」のDVD&Blu-rayが3月4日(金)に発売されることが決定し、主演を務めた新垣結衣がインタビューに応じた。
同作は、一青窈の同名ヒット曲をモチーフに、北海道から東京の大学に進学した紗枝(新垣)と、北海道に残り漁師の家業を継いだ青年・康平(生田斗真)の10年間にわたる愛の軌跡を描いた純愛物語。北海道、東京、ニューヨーク、カナダを舞台にワールドワイドなストーリーが展開する。
――撮影から時間が経ちましたが、改めてこの作品は新垣さんにとってどのような位置づけになったとお考えですか?
「挑戦することが多かったですね。英語のせりふや、1人の女性の10年間を演じること、世界4カ所での撮影とか。でも撮影はのびのびとできて、完成したものを見たときは、自分の過去を見ているような感じでした。実年齢より上を演じた部分もあるんですけどね」
――幅広い年齢を演じたことはいかがでしたか?
「今の年齢だからできることなのかも、と思いました。紗枝は、生活環境がどんどん変わってそこに染まっていく女の子だから、身なりの変化を付けやすくて楽しんでやれました」
――英語でスピーチをするシーンがありますが、英語は元々お得意だったんですか?
「本当に苦手なんです(笑)。学校でも一切できなかったので、全部苦労しました。普段から英語に触れる機会がなくて、口に出すことすら抵抗があったので、まずそこから慣れようと。北海道のロケ中も、英会話教室に通って口に出す練習から始めたんですが、いざ本番になると録音さんに『なんか自信なさそうな声に聞こえる』って言われちゃって…大変でした」
――海外で印象に残ってる場所はありますか?
「どこもよかったですね。ニューヨークはエリアによって雰囲気が全然違うんです。人種もさまざまで、いろんな空気がうまい具合にぶつかることなく混ざり合っていて面白かったです。カナダのハリファックスの灯台に着いたときには感動しました。それまで日本での撮影中にずっと写真で見ていた場所だったので『この場所にやっと来れた』って。紗枝も覚えていないくらい小さい時にそこを訪れているので、同じ気持ちだったんだろうなと。実は、海外ってあまり好きじゃなかったんですけど、思ってたよりも気楽にいられました(笑)」
――新垣さんにとってきょうまでの10年間はどういったものでしたか?
「10年前というと12歳です。ちょうどお仕事始めたころです…あ、10周年ていうことになりますね! このお仕事を始めたことが1番の転機なので、とっても濃い10年ですね。いろいろ考えると長かった気がするけど、10周年に気付かなかったということは短く感じてるってことなのかな…」
――12、13歳で転機というのは一般的に見て早いですが、どういう心境で決断されたんですか?
「決断はしてないです(笑)。姉に勧められてモデルのお仕事を始めて、やってみたら楽しかったからという気分でした」
――では、もし女優にならなかったら紗枝と同じような人生を歩んだと思いますか?
「私も、普通に学校に通って青春時代を過ごして、将来について悩む時期があったり、上京することへの不安などがあったので、紗枝と一緒なのかもしれないです。自分の過去を見てるような感じというのはそういう意味でも重なる部分があるのかも」
――主題歌「ハナミズキ」への思い入れはありますか?
「以前から聞いてたんですけど、出演した後に聞くと印象が変わりましたね。この曲は大きな愛情を持っている人が歌ってるなと。『待たなくてもいいよ知らなくてもいいよ』というフレーズが好きなんですが、そこに1番表れている気がしました」
――新垣さんの理想の恋愛とは?
「『一緒にいたい』っていう気持ちよりも、相手のことを考えたり、背中を押してくれる人がいることや、押したいと思う人がいるということが素晴らしいことだ思います。それでかつ一緒にいられたら最高ですよね(笑)」
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