鮮やかなミニドレスに身を包んだ田中と4人のダンスチームがステージに現れ、前回公演での新曲「ドキバク錯覚!1日中」からライブはスタート。そして、2曲目はモーニング娘。の「愛の軍団」を。会場を沸かせながら、ダンサーと5人できっちりフォーメーションダンスを作り上げていく。
再び自身のナンバー「くれてやんない」から、Juice=Juiceの「『ひとりで生きられそう』って それってねぇ、褒めているの?」へつなげ、オリジナルとハロプロカバーを織り交ぜたセットを披露する。
前回はBEYOOOOONDSの「眼鏡の男の子」という意外な選曲でファンを驚かせたが、過去、イベントでもカバーしたことがないJuice曲はそれ以上に予想外の曲だったのだろう。
前情報なしの1公演目では、イントロのセリフで一瞬の静寂、そして歓声。原曲とは味の違う、アタックの強い表現で歌い上げていく。
「聴いてはいるけど、Juice=Juiceの歌は大人なセクシーめ。だから、『れーなじゃないなあ…』みたいな」と思っていたと話す。しかし、この曲はメロディーが覚えやすく、メッセージ性のある歌詞が一回聴いただけで好きになり、二回聴いただけで覚えてしまったという(それもすごいが)。
Juice=Juiceには田中を敬愛する高木紗友希がおり、「紗友希ちゃんに『歌ったよ』って言っといて!」と、ファンに声を掛けていた。
続いて、ファンアンケートで決めた“過去の「れいな100%!」で歌った曲でもう一度聴きたい曲”のリクエストコーナーに。ワンツーを飾ったのは、ともにモーニング娘。の曲「ナルシスかまってちゃん協奏曲第5番」と「青春Say A-HA」となり、それをここで再披露。メンバー間のコンタクト、スイッチが楽しい曲を、圧倒的歌唱力で田中ソロのカラーに染めていく。
卒業後のつんく♂楽曲を、「つんく♂歌唱の申し子のれいなならどう歌いこなすのか?」。耳を凝らして聴くのも彼女のライブの楽しみであり、それと同時に、田中のソロバージョンを聴くと、「つんく♂のイメージはこうだったのかな」と思ってしまうところでもある。
現役メンバーのファンにはOGが後輩の曲を歌うことを好まない方もいるようだが、田中にあるのは“ハロプロの曲が大好き”というその一点。彼女がカバーすることで、今のハロプロ曲を聴きに戻るOGファンもいるだろう。
「眼鏡の男の子」のカバーでBEYOOOOONDSは喜びを伝えに来てくれたと言い、田中が歌うことは、きっと現役メンバーの刺激にもなっているに違いない。
リクエストコーナーの次は、舞台「信長の野望・大志」でお市(田中)が歌った劇中歌「わらべうた」と「本能寺無声芝居曲」。後者は個人的神曲で、ザクっと言えば、「時代劇の超カッコいいエンディング曲」といった印象だ。情感をあふれさせながらもリズムを走らせる歌声が、クールに刻まれてくる。
田中は「信長の野望・大志」で主題歌も歌っており、ライブとは違う、芝居の中での歌唱も一度は聴いてみてほしいところだ。
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