――「スター☆トゥインクルプリキュア」初の単体映画ということで、ずばり、この作品ならではの魅力は?
成瀬:劇場版でもやはり、宇宙を舞台にしているところは「スタプリ」ならではなのかなと感じますね。
上坂:スケール感がすごく壮大ですよね。
安野さんも話していましたが、それぞれ1対1で戦うシーンがあって。これまでは5人で協力して戦うシーンが多かったので、そのシーンもすごく印象的でした。
安野:あと、正義と悪とが曖昧な境界線なんだと、考えさせられるストーリーになっているんですよ。そこにも「スタプリ」らしさを感じますね。
小原:今回の映画では、最初、プリキュアの5人は結構みんなバラバラに行動しているんですよ、修学旅行へ行ったり、刑事に追い掛けられていたり(笑)。
でも、いつの間にかみんな集まっていて、一緒に行動してるんです。何だかそれが「スタプリ」らしさなのかなと思いますね。
――映画ではテーマソングの「Twinkle Stars」の挿入歌バージョンを、5人で歌われていますね。
成瀬:作品の挿入歌として、「この場面で流れる楽曲」という具体的な指示を受けながら、何パターンも収録したので、レコーディングがすごく大変でした。
しかも、歌でユーマの心を動かしていくという、作品の中でも本当に重要な意味を持つ曲ですからね。
普段も歌のレコーディングをすることはありますが、そういう意味では普段と違ったプレッシャーがかかりましたね。
小原:この曲の歌録りは、映画本編のアフレコよりも先だったので、作品の全体像がつかめていないままの状態でレコーディングしたんです。
でも、そこでスタッフさんから、すごく熱のこもった指示を頂いて。挿入歌として、すごく大事な場面でかかる重要な楽曲なんだなって、そのときから感じながら歌うことができました。
その後、台本を読ませていただいてからもう一度歌詞をじっくり見てみたんですが、そこであらためて感じることもたくさんありましたね。
――では最後に、「映画スター☆トゥインクルプリキュア 星のうたに想いをこめて」を楽しみにされているファンの方々へメッセージをお願いします。
小原:「スター☆トゥインクルプリキュア」の初めての単体映画として、“歌”と“出会いと別れ”をテーマにしています。
この作品を通じて、ただ「面白かったな」というだけではなくて、いろいろなことを考えていただけたらうれしいです。いろいろなことに触れるきっかけになる作品だと思いますので、ぜひぜひ、楽しんでいただければと思います。
上坂:作品としてのテーマや注目するポイントが本当にたくさんあって、きっと見る人によって、感じ方は全然違うだろうし、心に刺さるシーンも変わってくるのかなと思います。
「こんなにたくさんのテーマを詰め込めるんだ!」と思うくらい、いろいろな要素が詰まっている作品なので、ぜひ見に行った方々同士で、「どこが面白かった?」という話をしてほしいです。
成瀬:全てのシーンが本当に見どころだと思います。みんなの日常のシーンも楽しいですし、バトルシーンも熱いですし。
そして何より、ラストシーンがすてきなんです。台本を読んだときも泣いちゃいましたし、今思い出しても涙が出てきそうになるくらい、グッとくるシーンになっているので、ぜひ劇場に足を運んでいただければと思います。
小松:今回の映画は、ララの視点とひかるの視点で見方が変わってくる作品でもあると思うんです。その二人の視点が違うので、どちらの思いも共感できるからこそ、深く考えさせられる作品だと思います。
親が見ても、子どもが見ても、いろいろな大事なことを教えてくれる作品なので、ぜひ“心のミラクルライト”を灯(とも)して、ご覧ください
安野:今回は、ちょっと大人なストーリーだと思います。プリキュアが「ユーマにとって本当に幸せなことは何か」という、“答えのない問題”に直面して、彼女たちなりに悩んで考えるシーンがあるんですね。
このシーンは、きっと子どもが見ても、大人が見ても、皆さん全員、何か感じることがあるのではないかと思います。ぜひ、胸に生まれるいろいろ思いを受け取りながら、楽しんで見ていただければと思います。
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