――まず、舞台「ハケンアニメ!」の脚本を読んだ感想からお聞かせください。
大場美奈:アニメを作る過程で、すさまじく働く人たちが、ものすごく言い合っていて。一人一人が全く妥協しないし、自分自身の思いがとても強い。とにかく、“ぶつかり合っている”という印象でしたね。でも、誰かが何かを押し殺すということではなく、みんなで言いたいことを言いながら、結果的に誰もが納得の行く作品が完成する。そういう職場はすてきだなと思いました。
小越勇輝:まず、一つのアニメ作品ができるまでの流れを見られる点が面白いと思いました。とはいえ、アニメ制作の裏側を描きながらも、どんな仕事にも置き換えられる物語だと思うんです。働くという意味で、きっと共通しているところがたくさんあると思うし、どのキャラクターに感情移入するのかは見る人によって違うのかもしれませんね。
――大場さんが演じる加菜美は、新米の制作進行スタッフという設定ですね。
大場:加菜美は、とにかくアニメに携わる仕事がしたいと思って、今の仕事を始めるようになったんです。だから、その熱量みたいなものは、他のどのキャラクターよりも高いのかなって。そんな加菜美の思いを、セリフだけではなく表情やしぐさなどで表現できたらいいなと思っています。
――加菜美はストーリーテラーでもありますね。
大場:そうなんです。必然的に、物語を進めるための説明のようなセリフが多いんですよ。みんながやりとりしている姿を俯瞰で見ているようなシーンもあったりするので、そのときの自分の在り方が重要になってくるような気がします。
小越:加菜美は、とにかくセリフが多いですよね?
大場:はい、一人でずっとしゃべってます(笑)。
この記事の関連情報はこちら(WEBサイト ザテレビジョン)