――そして小越さんは、アニメ監督の王子役。ストイックで天才肌のキャラクターですね。
小越勇輝:まず「王子」っていう名字がすごいですよね(笑)。名前負けしないように頑張ります。
王子は、作品づくりにのめり込むあまり、スタッフのみんなを振り回してしまうんですが、自分のストイックさを自覚しているかどうかは分からないんですよね。王子にしてみたら、ただただ作品を完成させるという目標に向かって、当たり前のことをしている感覚なのかもしれない。ただし演じる上では、周りからストイックな人間と思われているという、強い存在感を表現していかないといけないんだろうなと思っています。
――役作りについては、どんなアプローチを?
小越:今回の王子は、原作の小説よりも僕の実年齢に近い設定になっていて。ストイックなんだけど、ちょっとお茶目で子どもっぽい一面もあるんです。いろいろと周りに迷惑を掛けているお騒がせキャラでありながら、どこか憎めない感じを大事にしながら演じていきたいです。
――お二人それぞれ、今回演じるキャラクターは、自分自身と似ているところはありますか?
大場美奈:私と加菜美の共通点は、好きなことに対しては絶対に諦めないところ。自分が大好きなアニメの世界に対して、このやり方ではダメだったけど、違う立場でもいいから現場にい続けたい、と思う加菜美の気持ちはすごく理解できるんですよね。
小越:僕は、王子ほどストイックではない…と自分では思ってるんですけど、実はいろんな人から「ストイックだね」って言われるんですよね(笑)。そう考えると、自分で普通に行動しているつもりなのに、周りから違う印象を持たれてしまうというところは、王子と似ているのかもしれません。
この記事の関連情報はこちら(WEBサイト ザテレビジョン)