2019/10/16 20:19 配信
その辣腕クリエイターが選び抜いたキャスト陣。厳しいオーディションを勝ち抜いた主役トレヴァー・ジェームス・バーガー(トニー)、ソニア・バルサラ(マリア)をはじめ若手俳優が感動的な演技を見せる。
オープニングから強く感じさせられるのは、そのキャストの身体能力の素晴らしさだ。スラリと伸びる手足を十二分に駆使しての表現、体の強さを生かしたキレのあるダンス、客席を駆け巡る少年たちの疾走。外国人キャストならではの身体の動きに思わず見入り、激しいアクトの連続にも息を切らさず演じ上げる様子に感服する。
本ミュージカルの醍醐味、音楽シーンでは、魅惑的な歌唱力で魅了する。トニー&マリアによるデュエットの「トゥナイト」は、役柄の純粋性を感じさせる歌声で聴かせる。このシーンではバルコニーのセットがステージ前方にせり出すように移動してくる舞台演出も見ものだ。
筆者の印象に特に残ったシーンは「アメリカ」。女性キャストが舞台に集まり、男性キャストの姿が消え始めたその瞬間、「さあ始まる!」と心ワクワクさせられた。アニータ役のエイドリアナ・ネグロンはその「アメリカ」をはじめ、素晴らしいダンスと歌唱を披露し、脇役と言うのももったいない存在感を放っていた。
そんな外国人キャストによる公演は10月27日(日)まで。残されたチャンスはあとわずかだ。11月6日(水)からは、「日本キャスト版」Season1がスタートする。
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