佐野岳&堀田真由「江戸川乱歩作品へのプレッシャーあった」<Interview>

2019/10/25 07:10 配信

映画 インタビュー

映画「超・少年探偵団 NEO −Beginning−」に出演する佐野岳、堀田真由にインタビュー


江戸川乱歩の「少年探偵団」シリーズを原案にした映画「超・少年探偵団NEO -Beginning-」が10月25日(金)より公開。主演の高杉真宙が小林少年のひ孫の芳狼、佐野岳がその幼なじみのワタリ、堀田真由が明智小五郎のひ孫の小夜を演じている。

撮影は2年前に終了し、満を持しての公開。佐野と堀田の二人に撮影を振り返ってもらいつつ、作品の見どころを聞いた。

今までの作品を“超える”ハードルの高さ


――以前から「少年探偵団」シリーズや江戸川乱歩の作品にはなじみはありましたか?

佐野岳:あまりなかったです。でも、12月に放送されるドラマ「黒蜥蜴-BLACK LIZARD-」(12月29日[日]夜9:00-11:00、NHK BSプレミアム)に出演することになって、少し乱歩づいたかなと思っています。

堀田真由:お恥ずかしながら私も耳にしたことがある程度でしたね。両親に作品のことを報告したらすごく驚かれたので、その世代の方にはすごくなじみのある作品なんだなと分かりました。

佐野:タイトルに「超」とか「NEO」とか付いていたので、今までの作品を超えていくとなると、ハードルが高いなと思いました。

堀田:私も明智小五郎のひ孫という設定にはプレッシャーを感じました。

佐野:原案に対するリスペクトも込めて、新しいものとして送り出さないといけないと思いました。探偵団という言葉には男心をくすぐられました。学校を徘徊するシーンはワクワクしながらやっていました。

堀田:この作品以外でも学園ものをやらせていただく機会が多いんですけど、私も夜の学校に行くのはドキドキしました。こういうテイストの作品は初めてだったので、楽しかったです。

映画「超・少年探偵団 NEO −Beginning−」より(C)2019 PROJECT SBD-NEO


――ミステリーでありつつ、幼なじみ同士の友情物語でもありますね。

佐野:謎解きは見どころの一つですけど、友情物語にもフォーカスが当たっていて、いろんな側面で楽しめる作品です。

堀田:小夜は芳狼やワタリのことを俯瞰で見ていて、母親みたいな感じの女の子ですね。二人がぶつかったりすると、仲直りしなよとか言ったり。二人のことは誰よりも知っているよっていう。昔から3人で仲が良くて、男の子の中で育ってきた女の子っていうちょっと強めな部分を出せたらいいなと思いながら演じていました。

佐野:カメラが回っていないところでも、役として振る舞っていました。シーンが終わった後もカットがかからずに、僕らが自由に演じる機会も多く、本当の学生同士みたいな雰囲気でした。

堀田:リアルな歳が離れていて敬語を使っちゃいそうになるところが、そういう雰囲気のおかげで距離が近くなった気がします。

佐野:僕はみんなよりも一つ年上の設定の役で、実年齢も上ですが、そういう意識をすることもなく演じられました。

――撮影は2年前だったようですが、印象的なエピソードはありますか?

佐野:結構、覚えていないよね(笑)。もっと書き留めておけば良かった。

堀田:私の誕生日が4月2日、佐野さんが3日で、2日のクランクインの日に一緒に祝ってもらったのは覚えています。

佐野:あった、あった! でも、2年前の自分の演技を見るのは、ちょっと恥ずかしいです。

堀田:今改めて見ると、若いなぁとは思いますね(笑)。

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