――待望の第3弾が実現しましたが、「庶務行員・多加賀主水」シリーズの魅力とは?
2時間ドラマ枠が少なくなっていく中、あえて昭和の匂いのする2時間ドラマをお楽しみいただきたいな、という思いで作っています。第3弾もそういう作品として出来上がっているといいなと思っています。
――夏菜さんとの共演も3作目となりますが、コンビネーションはいかがですか?
僕は常に、隙あらばいろいろ変えていきたいと思っているので、夏菜さんが芯になって安定感を出してくださっています。今回は台本の完成がギリギリだったので、「みなさん、よくぞやってくださった!」という思いでした。
――今回のゲスト、高島礼子さん、尾美としのりさんと共演した感想は?
尾美としのりさんは、さすがの安定感でした。「どこからでもかかって来い」という懐の深さを感じます。面白くて、本当に大好きです。高島礼子ちゃんは久しぶりの共演だったので、「これからも頑張っていこうね」と、再会を喜びあいました。
――アクションシーンに込めた思いを教えてください!
もともと原作にはアクションシーンが描かれていたのですが、第1弾ではあえてカットしたんです。でも“昭和っぽさ”を出すためにも、第2弾から入れることにしました。前作のとき、アクションが唐突に思われるのではないかと心配していたのですが、不思議なことに視聴者の方からは一切そういう意見がなかったんですよね。すんなり楽しんでくださって…。おそらくみなさん、昭和時代に独創性のある作品をかなりご覧になってきたんじゃないかな(笑)。そう考えると、これも日本らしさのひとつ。踏襲しようと思って、第3弾も頑張りました。
――視聴者のみなさまにメッセージをお願いします!
原作者の江上剛さんは元銀行員なので、作品にはリアルな面白さがあります。先日、消費税が10%になったばかりで銀行員のみなさんはてんやわんやでしょうし、今後、銀行を舞台にしたミステリーはますます面白くなるのではないでしょうか。本作でも描いていますが、銀行にはヤバイ話から面白エピソード、いい話まで大小さまざまなネタがあります。これからも“ビジネスもの”としての雰囲気を携えつつ、みなさんが気軽に楽しめるエンターテインメント作品として育てていけたらと思っています。
この記事の関連情報はこちら(WEBサイト ザテレビジョン)