――同シリーズは世界中で大ヒットしていますが、その要因は何だと思いますか？
ブーブー「いろんなキャラクターが出てきますが、それぞれに悩みを持ち問題を抱えていて、そういうところに若い人たちが共感できるんだと思います。そして、解決すべきいろんなことを提議していますし、『われわれはみんな完璧ではない』というところも共感できる部分なんじゃないかと思っています」
ダヴ「私は2つあると思っていて、1つ目は監督のケニーさんがものすごく魔法を作り上げる力を持っていること。例えば、ケニーのことを全く知らない人たちがケニー作品を含む5本の作品を見た場合、ケニー作品だと知らなくてもその1本から何かを感じると思うんです。そういった魔法のようなものを彼はかけるし、そういった演技を引き出してくれるんです。2つ目は、キャストがすごく親しくて、そこから来る化学反応を観る人が感じられるんだと思います」
――演じられたマルとジェイはシリーズを通してすごく成長を遂げましたが、お2人自身がこのシリーズを通して成長したことは？
ブーブー「もう、すごく成長しました！オーディションの時はすごく内向的で、ディズニー作品、特にこの『ディセンダント』はすごく大きく見せないといけない作品なのに、本読みからすごく小さい声でやってたんです。そうしたら、スタッフさんに『シャイ過ぎるから、ダヴなんとかして！』と言われて、ダヴと別室に連れて行かれたんですよ...」
ダヴ「別室に行ったら、スタッフさんに『2人でソファの上でジャンプして、ブーブーをクッションで叩いて』って言われたんです！ブーブーが内気でシャイになっているから、とにかく興奮状態にしてなんとか(心の壁を)開かせろってことだったんです。(指名されたのは)私はエネルギーが有り余っているからなんだけど...(笑)」
ブーブー「別室から戻ってやったら全然違う演技ができて！(ダヴに)ありがとう(笑)。だから、このシリーズを通してあまりシャイではなくなりましたし、人間的にも俳優としてもすごく成長できました」
ダヴ「5年前の最初はすごく不安を抱えていました。自分に自信がなかったというのもありますし、すごく周りに気を使ってあまり自分のことを考えていなかったんです。でも、この5年で自分のことをちゃんと受け入れて愛することができたし、自分自身をよく知ることができて自分と良い関係を築くことができました。それは、良いキャストに恵まれたことで今の自分が出来上がったからだと思っています」
――今作を通して視聴者に伝えたいことは？
ダヴ「この『ディセンダント』というシリーズには非常に大きなテーマがあります。それは、『人間は、誰が親であってもどういう状況に置かれていたとしても、自分は自分である』ということ。自分を牽制したり制約しないで自分を信じれば、新しい自分になれるということがシリーズを通して描かれていると思います」
ブーブー「その通りだね！僕からは言うことがないよ(笑)」
取材・文＝原田健
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