――前作から6年という期間を、瀬戸さん自身はどう感じていますか?
この6年間に何度もイベントもやらせていただきましたし、そのイベント後にスタッフやキャストで打ち上げをやらせていただくのですが、その時もスタッフさんたちの「絶対、3期をやるぞ!」という熱を感じていました。
なので、私もこの6年の間に、絶対新作があると思っていましたし、いつ新作のお話があってもいいようにお芝居に精進しないといけないという覚悟みたいなものを決めていました。
緊張感とわくわくが混在するような6年間でしたね。
アニメの時間軸はあくまで2期の続きなので、あらためて千早を演じたときは、“特別な思い”を持たないようにというのは心掛けました。
――そんな6年間待ち望んでくれたファンの方は、瀬戸さんにとってどのような存在ですか?
ファンの皆さまからは本当に「『ちはやふる』が好きなんだ」というのが、顔を見ただけで伝わってくるんです。
イベントでも作品に関するトークを私たちがしているのを、すごくキラキラとした目で見つめてくださって、純粋に作品に対する愛が深い方ばかりで、多くのファンの方たちに支えられて、こうして新しいシリーズができるんだなというのを深く感じています。
――「ちはやふる」は瀬戸さんにとって、どのような作品だと感じていますか?
あらためて口にすると、すごくこそばゆい気持ちになるのですが、末次先生の描く「ちはやふる」という作品に出会えたこと、そして声優として作品に携われたことに本当に感謝しています。
デビューして程なくして主演として千早を演じさせていただいて、私は彼女をずっと見つめてきたというか、千早と一緒に歩んできたので、この作品には感謝しかないですね。
――これまでのシリーズを通して、瀬戸さんが思う千早の成長した部分と、逆に変わらない部分を教えてください。
新シリーズでは、千早たちの師匠である原田先生が名人を目指すという展開になるのですが、これまでの千早は、どうしても自分のことやかるたのことを中心に考えてきたのが、新シリーズでは原田先生のために一生懸命になるんです。
自分のためじゃなくて、他人のために時には対戦相手になったり、時には情報を集めたり、大好きなかるたを外側から俯瞰(ふかん)して見る状況になったのが、千早自身の成長につながっていくきっかけになる出来事として描かれていきます。
逆に変わらない部分は、やはり千早のかるたに対する純真さや真っすぐさはこれまでのシリーズから変わらないところですし、そこが千早の良いところでもあります。
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