――瀬戸さんが作品の中で、一番魅力的だと感じるところはどこだと思いますか?
魅力はたくさんあるんですけども、一つ挙げるならキャラクターたちの発する言葉ですね。
原作の漫画を読んでいても、名言集といっても過言じゃないくらいの“人生の教科書”と感じるくらい刺さる言葉が溢れているんです。
読む方によって感じることや思いは違うとは思うのですが、誰もが必ず何かしら刺さる言葉があるんじゃないかなって思えるくらい。
「ちはやふる」という作品は、千早以外にもいろいろなキャラクターにスポットを当てて、そのキャラクターたちの人生やバックボーンを丁寧に描いてくれるんです。だからこそキャラクターたちの発する言葉に深みがあるし、すごく心に刺さるのだなと思います。
――新しいキャストである坂本真綾さんとは、どのようなお話をされましたか?
私にとっても、坂本さんはすごく憧れている大好きな先輩なのですが、坂本さんが演じられる猪熊遥も、過去に競技かるたで4連覇した元女王という、千早にとって憧れの存在であって、キャラとリンクするように私自身も千早のような気持ちでアフレコに臨めました。
やはり、札の読み方のアクセントや、独特なルールとか、“競技かるた”の世界に初めて触れる人には難しい部分も多くて、現場では私や宮野(真守)さんに気さくに話掛けてくださるので、私たちが坂本さんにいろいろとお伝えしながら、コミュニケーションを取っていました。
坂本さんとプライベートでもお会いする機会があって、現場で私が髪を縛ろうとしていたのを見て、「それがすごく千早に見えた」と言ってくださったのがすごくうれしかったんです。
ここまで長く千早というキャラクターを演じてきて、全然意識はしていないのですが、なんとなく自分から千早に寄り添っている部分があるのかなって、ふと感じるようになりました。
そうやって千早に似ているって言ってくださることが、ちょっと照れくさいんですがうれしいなと感じました。
――千早、新、太一の恋愛模様もファンの方が気になるポイントではないでしょうか。
3人の恋愛に関するある重要なシーンがあるんですが、いざ「そこの収録をします」となって準備をしているときは、私自身すごくドキドキしていました。
やはり作品にとっても大事なシーンですし、宮野さんともそのシーンについて話していたら、宮野さんもどう演じていけばいいのか悩んでいる様子で、キャスト陣もキャラクターの心情と向き合いながらアフレコに臨んでいました。
――新シリーズを楽しみにされているファンの方へメッセージをお願いします。
楽しみにされているファンの方の期待に応えられるような作品に、きっとなっていると思います。
スタッフさんが原作の物語を大切にしていて、その気持ちが丁寧にアニメでも表現されていて、私たち声優陣もそれに負けないようにキャラクターたちと向き合っています。
ぜひ見ていただきたいですし、いろいろな人に「ちはやふる」という作品を薦めてもらって、「ちはやふる」の輪が広がればいいなと思います。
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