映画初主演の奈緒「備前焼の魅力にどんどんはまっていった」

2019/10/24 06:00 配信

映画 インタビュー

演じたはるかについて、監督に相談した際のエピソードを明かす奈緒


「『私がはるかである』と監督も信じてくださった」


――はるかを演じるにあたって、末次(成人)監督からは何かアドバイスやリクエストはありましたか?

監督からこうしてほしいという要望はなかったですね。ただ、台本にはないんですけど、修(平山浩行)さんから「弟子なんて取るんじゃなかった」って言われるシーンで、どうしても涙が出てきてしまって。何度やっても涙が出てきて、どうしようって監督に相談したら、監督は「奈緒ちゃんははるかだから。はるかがそうなるんだったら、それでいいんだよ」って言ってくださって。

「私がはるかである」ということを監督も信じてくださって。監督自身も「はるかを見ていると自分だと思っちゃう」と言っていて、私と監督が見ているはるかは、一緒だったのかなと思いました。

―― 一番印象に残っているシーンについてお聞かせください。

窯焚きのシーンですね。大変なこともあったんですけど、でも備前焼ができる工程の中で最も大切な工程ということが共通認識だったので、緊張感もありました。

物語としても、修からはるかが窯主代表を頼まれて、はるかが弱気になったことに対して、「頑張るんじゃなかったのか」と言われて。乗り越えていかなければならないという思いが強かったし、一番印象に残っています。何よりも修と一緒に成長できたシーンだと思います。

挑戦したい役について聞くと、「私に預けてくださるなら、なんでもやりたいです!」と明かす奈緒


――今後やってみたい役はありますか?

家族もの、友情もの、恋愛もの。誰しもが持っている感情で、どんな人にも身近にあるものなので、どんどんやっていきたいです。ただ、どんな役であっても、(「あなたの番です」で演じた)尾野ちゃんでも、私に預けてくださるなら、なんでもやりたいです!

――最後に今作の魅力、見どころをお聞かせください。

全編、岡山で撮った作品なので、そこでしか撮れない空気感と音と備前焼と人が、どのようにかかわっていくのかを、たっぷり浸れると思うので、忙しくて最近休めてないなっていう方にもぜひ映画館で見ていただきたいです!

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