──テレビシリーズから演じてきた倫也というキャラクターはいかがでしたか?
松岡禎丞:倫也って、いろんな人にぶったたかれながら成長してきているんですよね。他人から見れば面倒くさいヤツでもあり、倫也自身が面倒くさがり屋でもある(笑)。でも、何事に対しても、やれないこともやれないなりに、全力で真っすぐ向かっていくところは、どこにでもいそうでいなさそうというか…。
ギャグパートもあるんですけど、とにかくすごく純粋で真っすぐな男の子なんです。ただ、その純粋さをダイレクトに表現するのではなく、「こいつはこういう男なんだ」という部分をリアルに、実在感のある高校生として演じられたらいいなと。テレビシリーズのときから、そう思って演じてきました。
──そんな倫也と、メインヒロインである恵との関係についてはどう思いますか?
松岡:今回の映画もそうなんですけど、恵って“女房感”がすごく強いんです。恵が普通にやってくれるので、倫也はそれが当たり前のような関係だと思っているかもしれないけど、恵はいつも倫也の足りないところを補ってくれるんですよ。倫也は、恵に支えられている部分が大きいと思います。
ただ、恵の中では、倫也に対する憤りみたいなものも、テレビシリーズから徐々に大きくなってきていると思います。女性として倫也のことをどう思っているのかとか、一緒にいればいるほど放っておけない部分が見えてきたりとか、いろいろなことを考える時期を経て、その結果、今では言いたいことが言えるようになってきているんじゃないでしょうか。映画でも、倫也と言い合いになってしまう展開がありますからね。
この記事の関連情報はこちら(WEBサイト ザテレビジョン)