──テレビシリーズが第2期まで制作され、さらに今回、完結編となる劇場版が作られるのも、多くのファンから支持されているからこそだと思いますが、「冴えカノ」が“愛される理由”はどの辺りにあると思われますか?
松岡禎丞:全体的なストーリーの面白さはもちろんですけど、シリアスとギャグのあんばいもすごくよかったんじゃないかな。あと、ケンカをしているシーンのようなシリアスなパートは、アニメでありながら“生”っぽさがあって。そこにも皆さんが反応してくださったんじゃないかと思います。
それと、これは見ている人によって印象が違うと思うんですけど、倫也たちの人間関係がある意味リアルに描かれているから、感情移入しやすいのかなと。それぞれのキャラクターを自分に置き換えて見たときに、同じシーンでも、人によって受け取り方や感じ方が全く違ってくる。そこもまた面白いところかなと思います。
──ちなみに、松岡さんがテレビシリーズで印象的だったシーンは?
松岡:倫也と(澤村・スペンサー・)英梨々(CV:大西沙織)が校庭でバトルするところ(※第1期・第9話の1シーン)かな。あれだけ疎遠になっていたのに、そこまで罵倒するか、と(笑)。「倫也、おまえ、それは言っちゃダメだよ、ホントに!」ってめっちゃ思いましたからね(笑)。「(その発言は)本当に女の子が心折れるやつだぞ、関係が修復できなくなるぞ」って。でも、あれが倫也っていう男なんですよね。
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