市原隼人、自分に“喝!”を入れたい時は「1人になる」

2019/10/28 06:00 配信

映画 インタビュー

11月1日(金)から全国で公開の映画「喝風太郎!!」で主演を務める市原隼人(C)本宮ひろ志/集英社 (C)2019 浜友商事株式会社


「俺の空」や「サラリーマン金太郎」などで知られる本宮ひろ志の同名漫画を映画化した「喝風太郎!!」が11月1日(金)から全国で公開。本作は、さまざまな“金言”が飛び出す悩み迷う人々に喝を入れる修行エンターテインメント。

市原隼人扮(ふん)する主人公の僧侶・風太郎が長年の修行を終えて町に降り立ち、破天荒で非常識な行動を起こしながらも悩める現代人を厳しくも温かい目線で叱り、疲れきった心を解きほぐしていく姿が描かれる。

インタビューでは、市原が感じた風太郎の魅力や役作りとして準備したこと、浜松ロケの思い出などを語ってもらった。

――今回演じた風太郎は、どんなキャラクターですか?

風太郎は破天荒なキャラクターで、はたから見ると自分の気持ちを周りに押し付けているように見える人間なのかなと思いますけど、そんなことは全くなくて。風太郎は幼い頃に、母親との関係の中で大事なものを失い、自分と血のつながりのある人がいないところで親からの愛情を受けずに育った人間。

大僧正(麿赤兒)に拾ってもらった風太郎にとって頼るものはお寺であり、仏法だったんです。だからこそ、何かを押し付けているというよりは、周りが起こしたアクションに対して自然にポロッと出ている言葉が風太郎の“名言”のようなものになっているのかなと。仏法にすがり、僧侶になった風太郎の本質は何なのかいろいろ考えながら演じていました。

――考えていく中で、何か発見したものはありましたか?

風太郎は寺の中でも周りの言うことを聞かず、破天荒に生きていました。でも、それはある意味、仏教の教えを正しく受け止めた中で彼なりの解釈。風太郎は物事の本質を捉えていく中で、それに寄り添っていくことが全てではないと思ったのかもしれません。本来あるべき姿を自分なりに捉えて行動する風太郎に、人間臭さのようなものを感じました。

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