「“お笑い第七世代”の台頭に危機は感じない」全国コントツアー開催中、シソンヌの“矜持” <ライブDVD[huit]発売記念インタビュー・後編>

2019/10/30 13:00 配信

芸能一般

コントライブで全国行脚をやってるので「まだまだ若いもんには負けねえぞ」って思える / 長谷川


【写真を見る】“お笑い第七世代”と呼ばれる若手芸人について話すシソンヌ。「コントライブで全国行脚をやってるので、世代交代の危機は感じていない」と頼もしい発言


――今や“シソンヌ=コント師”というイメージが確立されていますが、2014年に「キングオブコント」で優勝したことは、やはりターニングポイントとなったのでしょうか。

じろう:そうですね、一個、バックボーンみたいなものはできましたよね。

長谷川忍:確かに、名刺代わりのものができた感じはあるね。ありがたいです。

じろう:一番大きいのは、優勝したことでコンテストから解放されて、自由にネタを作れるようになったっていう。今、若手のコントを見てると、4、5分の間、エッジを効かせて、展開でどうボケていくかっていう作り方のネタが多いじゃないですか。「あぁ、コンテスト向けのネタだな」って思うんですよね。さっき、コンテストでウケるようなコントが書けなくなってきたって言いましたけど(※インタビュー前編参照)、それって言い方を変えると、「俺たち一回優勝してるから、コンテスト向けのネタはもうやらなくていいよね」みたいな感覚もあるんですよ。

――また「キングオブコント」といえば、昨年の「キングオブコント2018」(TBS系)で王座を勝ち取ったハナコや、「M-1グランプリ2018」(テレビ朝日系)王者の霜降り明星など、今、“お笑い第七世代”と言われる若手芸人が台頭してきています。お二人は、世代交代に対する危機感を覚えることはありますか?

長谷川:まぁ確かに、それこそダウンタウンさんのコントを見たことがないっていう世代も増えてくるでしょうし、変わっていくんだろうなとは思います。だから、僕らが全然思いつかないようなネタをやりだすんじゃないかなっていう怖さはありますよ。ありますけど、でもその一方で「この子たちは、俺とじろうほどコントをやってないもんな」とも思うんです。要するに、「まだまだ若いもんには負けねえぞ」って思えるくらい、コントライブで全国行脚をやってるから、そこまで危機を感じていないというか。その意味では今、「[モノクロ]」をやっててよかったですよ。これがなかったら、ちょっとグラグラしてたかも(笑)。

じろう:僕もそうですね。若手の子たちとは同じ土俵で戦っていないと思ってるので。同じ芸人ではありますけど、僕らの場合、自分たちが好きで敷いた道を勝手に歩いてるっていう感じですから。