――コンビとしては、2年ぶりのM-1に出場中ですが、出場を決めた理由は?
たくみ:まず、2016年に出て、仕事ももらえるようになって。その時点でまなぶは「自己紹介ができたから、もういいかな」と言っていたんですけど、僕は、もう1回、戦いたいなと思っていたんです。それで、まなぶを説得して、2017年も出場したんですよ。でも、9位で終わっちゃったんですね。
そしたら、まなぶから“もう出ない”という強い意思を感じたので、2018年は出ないと決めたんですけど、僕はやっぱりまた出たいなと思っていて。ちょいちょいまなぶに「2019年は出ようよ」と言っていたんですけど、まなぶはかたくなに「出ない」と言うのがずっと続いていて。
でも、ある日、一緒にお酒を飲んでいて、まなぶのことをめちゃめちゃ酔わせたんですよ。その時に、まなぶに「出る?」と聞いたら、気分が良くなったのか「出る~」と(笑)。だから、酔いがさめる前にエントリーシートも送りました。
――まなぶさんは、その時のことは覚えていらっしゃったんですか?
まなぶ:覚えていたので、起きてちょっと後悔しました。でも、やるからには優勝目指して頑張ります。
たくみ:2019年は、2カ月に1回、新ネタライブをやっていたんです。まなぶの中では、ネタのストックだとか、自分たちのためという考えがあったのかもしれないですけど、僕の中ではどこか、“M-1に出た時のために”という考えがあって。
まなぶ:M-1に出るか分からなかったので、(M-1と同じ)4分の制限とか、頭をたたくこととかにも縛られずに自由にネタを作ろうというコンセプトでライブを始めたんですけど、結局、作ったネタが4分くらいで、ボケもM-1向けだったんですよね。
たくみ:だから、まなぶも、心のどこかでは“M-1”というのがあったと思うんです。それがあふれ出るのが嫌だから、意識的にふたをしていたのかもしれないですね。その気持ちを感じていたので、ちょいちょい誘って、今年は口説き落とすことができました(笑)。
――最後に、「冗談騎士」の見どころをお願いします。
たくみ:僕たちはヒップホップが大好きで、ヒップホップって、アルバムを出す時にフックアップと言って、地元のラッパーとかを曲に参加させたりするんですよ。“こいつもヤバいんだぞ”というような。だから、「冗談騎士」は本当にヒップホップの精神があるというか。“カミナリのユニットコントすごい”じゃなくて、“ダーヨシのツッコミってすごい”というのを見せられたらと思います。
あと、僕は、本当はボケがやりたくて芸人になったんです。でも、まなぶもボケがやりたいというからじゃんけんをして、僕が負けたのでツッコミをやっているんですよ。でも、今回は、ダーヨシさんがツッコミで僕がボケになるので、本当に楽しんでネタができました。
まなぶ:11月にもカミナリの新ネタライブをやるんですけど、そこでもやろうと話しているくらい良いネタができました。ダーヨシさんは本当に清潔感がないので、今回が売れるきっかけとなって、きれいになってほしいなと思います。ダーヨシさんに華を(笑)。
この記事の関連情報はこちら(WEBサイト ザテレビジョン)