主人公を大泉洋で完全当て書きした塩田武士のベストセラー小説「騙し絵の牙」が、主演・大泉、監督・吉田大八によって映画化。共演は松岡茉優、佐藤浩市が務め、2020年6月に全国で公開されることが明らかになった。
「騙し絵の牙」は、ミステリー小説「罪の声」著者・塩田武士による、斜陽の出版業界で繰り広げられる仁義なきだまし合いを描いた作品。
大泉洋を主人公に当て書き(大泉を主人公にイメージして執筆)して表紙モデルにも起用し、2018年本屋大賞にランクインするなど注目を集めた。
そのベストセラー小説が、“国民的俳優”大泉、「桐島、部活やめるってよ」(2012年)で日本アカデミー賞最優秀作品賞及び最優秀監督賞、「紙の月」(2014年)で日本アカデミー賞優秀監督賞を受賞した吉田監督のタッグで映画化される。
物語の舞台は大手出版社「薫風社」。かねてからの出版不況に加えて、創業一族の社長が急逝。次期社長を巡り権力争いが勃発し、専務・東松(佐藤)が進める大改革で、雑誌は次々と廃刊のピンチに。
会社のお荷物雑誌「トリニティ」の変わり者編集長・速水(大泉)も、無理難題を押し付けられて窮地に立たされる。だが、頼りなく見えた速水は、実は笑顔の裏にとんでもない“牙”を秘めていた。
うそ、裏切り、リーク、告発。クセモノぞろいの上層部、作家、同僚たちの陰謀が渦巻く中、速水は新人編集者・高野(松岡)を巻き込んで、生き残りを懸けた“大逆転”の奇策に打って出る。
主人公・速水を演じる大泉は、本人のイメージ通りのひょうひょうとした性格と軽妙なトークで親しみを感じさせる一方で、速水の裏に隠された本当の顔を“いつもとは違う大泉洋”で表現する。
松岡が演じるのは、速水の策略に巻き込まれていくヒロイン・高野。志のある文芸誌編集者だったが、不本意にも速水の部下になってしまい、ふり回されながらも強い信念を貫きながら成長していく。
そして出版社の重役・東松役の佐藤は、傾きかけた会社を立て直すべく、次期社長候補のライバルたちを蹴落として改革を断行する、容赦のない男を演じる。
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