植田真梨恵、“ワクワクが詰まった”ライブで24曲熱唱!「明日からも素晴らしい日々になりますように」

2019/11/02 12:24 配信

音楽

バンドメンバーが「DANGER」と印字された箱を運ぶPHOTO:山口渚


植田のライブを生で見るのはいつ以来か。先日東京・新宿Flagsのミニライブをこっそり見て以来と…案外近かったが、ワンマンということでいえば、3月23日の「Live of Lazward Piano -凍てついた星座-」大阪市中央公会堂公演をひっそり見に行って以来だ。

否が応にも期待に胸が膨らむ中、開演のアナウンスが響くと、暗闇の中に植田の優しくも妖しい歌声が聞こえてきた。

そして「PALPABLE! MARBLE!」の文字が浮かび上がると、怪しく光るマスク姿のバンドメンバーたちが「DANGER」と印字された箱を運び、バンドセットに到着。

2016年、“PALPABLE!シリーズ”第1弾のようにその箱から植田が出てくるのかと思いきや…1曲目の「旋回呪文」が始まっても植田の声は聞こえるものの、箱が動く気配がない。

会場中が固唾をのんで見守る中、客席から見てステージ右側に置かれた“繭”のオブジェがグラグラ揺れ、中から手が…。

【写真を見る】衝撃…! 繭から現れた植田真梨恵PHOTO:山口渚


繭から羽化するかのごとくそーっと植田が出て、そのままステージをはいつくばってステージ中央へ。普段通りのパワフルな歌声を響かせ、あっという間に植田ワールドに会場をいざなう。

「あの箱関係ないんかい!」と意表を突くこの演出にあっけに取られていたが、ふと考えるとあの繭にいつから入ってスタンバイしていたのだろう…。影ナレではなく繭ナレだったの? と、ちょっと余計なことまで気になってしまうのは、僕の悪い癖。

さておき、続いてはイントロのスローなギターソロと切なげな植田の声が重なって始まる「流れ星」へ。

OP演出により霧のようなモヤがかかっており、2F席から1Fの客席がほぼ真っ白で何も見えない状態だったが、この曲のサビで霧すらも切り裂く植田の歌声が力強く会場にこだまし、いつの間にやら視界もクリアに。

そして、静かにドラムの「ドドンッドドンッ」という音が鳴り、植田の持ち味の一つであるビブラートとファルセットの波状攻撃が印象的な、インディーズ時代の名盤『センチメンタルなリズム』から人気曲「壊して」。

手持ちマイクでヘッドバンキングする植田のエモーショナルなパフォーマンスに、そこらのトリ以上に鳥肌がたつのを抑えられない。曲終わりにはファンから自然と大きな拍手が巻き起こったのも納得だ。

続けて「RRRRR」。この曲ではステージ前線に歩いて行って、ファンの方に“レス”を送ったり、マイクを向けて「カモン!」とおねだりしたり、クラップを促したりと、会場と一体の空気を作りだす。

おまけにステージ最前線で足をぶらんとさせて座ったり、投げキッスを送ったりと、サービス精神旺盛な彼女らしい時間は続き、曲が終わるとドラム音に合わせて「Welcome to PALPABLE! MARBLE! LIVE! お手を拝借!」と発音良く言い、ファンと共にクラップして「泣いてな~い!!」と次曲「泣いてない」をコール。

植田のライブでいつも思うのは、歌声や表情のバリュエーションが豊かなことはもちろん、手や足、腰など体全体を使うしぐさがとてもチャーミングであるし、変な言い方にはなるが、“手の表情”が豊か。

この曲中も手を突き上げたり、観客に向けてアピールしたりと大忙し。マイクスタンドの使い方もバッチリハマっている。