植田真梨恵、“ワクワクが詰まった”ライブで24曲熱唱！「明日からも素晴らしい日々になりますように」

おなじみのあの曲へ！

続いて、一度聴いたら忘れないAメロが特徴的な「ミルキー」。ピョンピョン飛び跳ねながら歌う、本当に楽しそうな植田の姿にファンも同じ気持ちでノリをよくしていき、「ナビゲーション」へとつなぐ。

ここまで曲名を書いてきて思うのは、さすがメジャー5周年のグランドフィナーレ。新旧、メジャー・インディーズの楽曲を織り交ぜ、さながらオールタイムベストアルバムを生で聴いているかのごとき“贅沢感”。

ファンのみならず初めて彼女にふれた人にも優しいし、それこそ“ファンへの道”に導かれるようなセットリストになっているような気がした。

そんなこんなでMCへ。「本日は皆さん、”PALPABLE! MARBLE! LIVE!”Zepp DiverCityへようこそお越しくださいました～！」と手を振りながらあいさつした植田。続けて「大切な歌たちを大切に歌っていきますので、今日は最後まで存分に楽しんでいってください」と語って観客を沸かせると、西村広文のピアノが優しい音を奏で、植田の優しい歌声もそこに乗り、「メリーゴーランド」の時間だ。

ギター一本で聞かせてくれた新宿Flagsの「メリーゴーランド」も良かったが、フルバンドスタイルの「メリーゴーランド」はそれはそれは優雅に回る。

こんなにも1曲1曲感情を“ぜんぶ乗せ”で歌うアーティストは日本広しといえどそうそういないだろうな、というほど感情を歌にぶつける植田。まだ序盤なのにライブ1回分楽しんだような高揚感を得られた気分だ。

さらに植田の攻撃は続き、同じ『センチメンタルなリズム』より、こちらも人気曲「心と体」。いつもよりサイレンっぽさが強めなイントロに「不安で」の連呼から、一気にスピードアップするおなじみの旋律。

全身全霊という言葉がここまで似合うアーティストもなかなかいないだろうなと思わせる、心と体を目いっぱい使って歌い上げる熱唱ぶり。1曲集中ならばともかく、全曲ずっとこのクオリティーをキープできるというのがすごい。

パワフルに歌い終えた後は、一転して優しいピアノと語り掛けるように穏やかに歌う植田の曲がマッチした「Kitsch」。5曲連続でインディーズ時代の歌を披露した後は、一気に2019年のメジャー曲「FAR」へ。

この曲に関してはマイクスタンドをつかんで微動だにしないまま歌っていたのだが、どこまでも遠くまで歌声が飛んでいきそうなほど伸びやかなボーカルを見せる。

そしてここは最近の楽曲パートだとばかりに「Bloomin'」「Stranger」と続けた。「Stranger」では、一旦ステージ袖にはけて戻ってきた植田が白を基調とした衣装に衣替えし、頭にはマネジャーからのサプライズだという花冠が。

ずっと極楽気分でライブを楽しんでいたらいつの間にか天使が迎えに来たのかと思うほど、天使感あふれる植田に心を奪われていると、耳に新鮮なサウンドが飛び込んできた。

シリアス系の映画主題歌にピッタリなメロディーと歌声だなと勝手に思っていたら、こちら新曲の「WHAT's」で、2020年公開の映画「ミセス・ノイズィ」の主題歌なんだそう。なるほど、納得。初めて聞いたのに耳なじみが良いわけだ。